前田健太ら奮闘のドジャース救援陣、PS防御率は1.33 監督「素晴らしい活躍」

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

1勝1敗で本拠地へ、ロバーツ監督は救援陣を信頼「彼らは準備ができている」

 ナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第3戦は15日(日本時間16日)にロサンゼルスのドジャースタジアムに舞台を移して行われる。ドジャースは第2戦で3点ビハインドから逆転し、敵地での2試合を1勝1敗で乗り切った。勢いに乗って本拠地での3連戦でブルワーズを退け、2年連続ワールドシリーズ進出を決めたいところ。デーブ・ロバーツ監督は、前田健太投手らが奮闘するブルペン陣を絶賛し、改めて信頼を寄せていることを明かした。

 敵地での2試合は、初戦は先発カーショーが4回途中5失点と踏ん張れず、5点ビハインドから1点差に迫ったものの敗戦。第2戦は先発・柳賢振が5回途中2失点で降板し、3番手ウッドも被弾して6回までに3点ビハインドと苦しい新展開だったが、ここから反撃。8回にターナーの逆転2ランが飛び出して貴重な1勝をつかんだ。

 前田は2試合とも登板して1回1/3を無安打無失点1奪三振。第2戦は代打グランダーソンにあわや逆転2ランという大飛球を打たれたが、フェンス手前で右翼プイグがキャッチし、1点のリードを死守した。ヒヤリとしたものの、セットアッパーとして貴重な役割を果たしている。ドジャースはポストシーズンに入って6試合で救援防御率1.33とブルペンが安定してきた。

 ロバーツ監督はこの日の会見で救援陣について「素晴らしい活躍だ。どんなチームでも怪我や(選手の)活躍次第で色々変えてくるものだが、我々の選手たちはとても安定した活躍をしてくれている。どんなチームも、どこかのタイミングで少々苦戦することがあるが、彼らは声がかかったときには準備ができている」と絶賛。自信を持ってマウンドに送り込んでいるようだ。

 ブルワーズの第3戦の先発は今季15勝(8敗)を挙げているチャシーン。ドジャースは今季1度対戦し、4回1/3を5安打4四球で9失点(自責8)で黒星をつけている。右腕のため、2試合連続で精彩を欠いている左打者のグランダルに先発マスクを被らせるという。

「彼は明日マスクを被る。彼は長いことウォーカー(先発のビューラー)の女房役を務めている。そして我々はそのバッテリーに満足している。チャシーンとの対決で、我々は彼に自信を持っている。基本的には右投手に対しては左打者を並べるラインナップにしていく。今後ラインナップの中盤を全く同じにしていくか、少し変化を加えわれるかはわからない」

 本拠地のファンの大声援を受けて第3戦を取れば、一気に勢いが出る可能性もある。まずは本拠地での1つ目の白星を手にしたいところだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY