CSファイナルS ホークス工藤監督が語った“獅子退治”の鍵「勇気を持って」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

今季メットライフDでは2勝10敗と大きく負け越し

 獅子vs鷹。今季、パ・リーグで最後まで優勝を争っていた2強が、最大6試合の“短期決戦”で再び激突する。「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージは17日、リーグ優勝を果たした西武の本拠地メットライフドームで開戦する。

 ファーストステージでは日本ハムを2勝1敗で下し、ファイナルSに勝ち進んだソフトバンク。16日は午前中に先発投手陣だけがヤフオクドームで調整を行い、午後に空路で敵地へと向かった。工藤公康監督はヤフオクドームで取材に応じ、ファイナルステージのポイントを語った。

「西武は打って、打ってのチーム。そこに対してピッチャーが勇気を持って投げ込んでいけるかが鍵になると思っている。なんとかそこをやって、相手の思い通りの試合展開にさせないようにしたい。(9月は)先取点を与えたことで逆転できなかったり、そこから差を広げられたりして終わってしまった。投手が前半踏ん張って、自分たちのペースでやっていくことが大事」

 今季、敵地メットライフドームでは2勝10敗と大きく負け越した。特に勝負の9月は、2度にわたる敵地での3連戦で5連敗を喫し、1勝5敗。最初の3連戦に3連敗して優勝マジック点灯を許すと、2度目の3連戦で2連敗し、マジックを1にまで減らされた。目前での胴上げこそ回避したものの、屈辱の5連敗だった。

 その5試合では序盤、特に初回に先制点を奪われて劣勢に立たされ、押し切られる展開が目立った。千賀滉大がやられ、ミランダがやられ、大竹耕太郎が獅子打線に襲われた。西武を叩くには、強力な打線を封じることが大前提となり、先発投手の踏ん張りが不可欠となる。

「100パーセント封じるのはなかなか難しい。ただ(勢いに)乗ってくる、乗ってこないという、キーになる人を見つけていって。勇気を持って投げ込んで、怖がらずに投げ込んでいくことが大事。必ずどこかに嫌いなところ、嫌いな変化球、嫌いなコースがある」と語った工藤監督。第1戦はバンデンハーク、第2戦、第3戦には中4日でミランダ、千賀を投入する。

 バンデンハークは今季メットライフドームで防御率4.91、千賀は3戦3敗で防御率10.06、プロ入り以来白星のない鬼門となっている。はたして、ソフトバンク投手陣は西武打線を封じられるのか。大きな勝負のキーポイントとなるだろう。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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