前田健太、3球降板もPS4戦無失点「助けられた」 劇的勝利に「勝ったのが一番」

7回にリリーフとして登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
7回にリリーフとして登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

1/3回を無失点、延長13回サヨナラ勝利「交代と言われるまで投げ続けるだけ」

■ドジャース 2-1 ブルワーズ(日本時間17日・ロサンゼルス)

 ドジャースの前田健太投手は16日(日本時間17日)、本拠地でのリーグ優勝決定シリーズ第4戦ブルワーズ戦に登板し、1/3回を1安打無失点に抑えてポストシーズン(PS)4試合連続無失点とした。先頭打者に二塁打を浴び、続く打者を左飛に仕留めたところで降板。わずか3球でマウンドを降りたが、後を継いだ投手たちが無失点に抑え「今日は助けられた」と話した。ドジャースは延長13回サヨナラ勝ちで2勝2敗のタイに戻した。

 1-1の同点で迎えた7回に3番手で登板した前田。先頭ピーニャには1ストライクから速球を右中間に運ばれ、二塁打とされた。続くアルシアに初球のスライダーを打たれ、遊撃後方にフラフラと上がる飛球となったが、左翼テイラーが猛然と前進してスライディングキャッチ。味方の美技でアウトとなった。

 ブルワーズが代打に左打者グランダーソンを送ると、前田は降板。左腕ファーガソンがグランダーソンを中飛、右腕マドソンがケインをニゴロに仕留めて無失点。そして、延長13回にベリンジャーの劇的な一打でサヨナラ勝ちした。

 5時間15分の死闘を制して2勝2敗のタイに。前田は試合後「本当に大変な試合でしたけど、勝てたことが一番だと思うので、良かったと思います」と振り返った。

「抑えることだけに集中して、先頭バッターに失投で二塁打を打たれてしまったので、その後、他のピッチャーが抑えてくれて助けられたので。今日は本当に後ろのピッチャーに助けられたなという感じです」

 ファーガソンとマドソンに感謝した前田。わずか3球での降板にも「行く前に何人とか言われないので、とにかく交代と言われるまで投げ続けるだけです」と話した。「明日ホームで最後なので、とにかく勝って王手をかけられれば相手にプレッシャーをかけられると思うので、とにかくまた明日全力で勝利に貢献できるように頑張りたいです」。2年連続のワールドシリーズ進出へ、自身の役割をしっかりとこなしている。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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