日本が無傷5連勝、26日からスーパーR 稲葉監督は手応え「逞しくなってきた」

コロンビア戦に先発した侍U-23代表のヤクルト・寺島成輝【写真:Getty Images】
コロンビア戦に先発した侍U-23代表のヤクルト・寺島成輝【写真:Getty Images】

先発のヤクルト寺島が6回途中2失点、メジャー傘下マイナーの選手中心のコロンビアに快勝

 コロンビアで行われている野球の23歳以下の世界一を決める「第2回WBSC U-23ワールドカップ」は開催5日目の23日(日本時間24日)、オープニングラウンド第5戦が行われ、すでにスーパーラウンド進出を決めているA組の日本はバランキージャで地元コロンビアを7-2で下し、5連勝を飾った。稲葉篤紀監督は試合後に「チームが非常に逞しくなってきた」と手応えを示した。

 日本は先発左腕・寺島成輝投手(ヤクルト)が初回につまづいた。先頭打者に右中間への二塁打を許し、暴投で走者を三塁に進めると、1死一、三塁から4番に右前打を許し、先制点を献上。だが、打線が寺島を援護した。3回、先頭の周東佑京外野手(ソフトバンク)が四球を選び、島田海吏外野手(阪神)の三塁へのセーフティーバントが内野安打となって無死一、二塁のチャンスをつくると、この日、前日の6番から2番に上がった好調の大河内野手(DeNA)が左中間を破る2点適時三塁打。序盤で逆転に成功すると、大河は続く岸里亮佑外野手(日本ハム)の打席で相手投手の暴投時に生還。リードを2点に広げた。

 日本は6回、1死一塁の場面で先発寺島が降板。2番手、鈴木優投手(オリックス)が1死満塁から7番ラモスに中堅への犠飛を許し、1点差に迫られ、なおも2死二、三塁のピンチが続いたが、3番手左腕、塹江(ほりえ)敦哉投手(広島)が変化球で8番ポッソを空振り三振。3点目は与えなかった。

 日本は3-2で迎えた7回、1死満塁のチャンスで岸里が右前適時打。続く内田靖人内野手(楽天)が押し出し四球を選び、安田尚憲内野手(ヤクルト)も中堅への犠飛。3点を加え、リードを4点に広げると、9回にも安田の犠飛で1点を奪ってメジャー傘下1A、ルーキーリーグ所属選手が中心の地元コロンビアを下した。

 試合後、テレビインタビューに応じた稲葉監督は「試合ごとに選手の結束力が非常に増してきて、チームも非常に逞しくなってきた」と手応えを示し、スーパーラウンドに向けて「(相手に)非常に良い投手、バッターが多いので、また接戦になってくると思いますけど、みんなで戦っていきたい」と話した。

 なお、モンテリアが会場のB組は5勝のベネズエラ、3勝2敗のドミニカ共和国、韓国がオープニングラウンドを突破。A組は21日に雨で中止となっていた南アフリカ対オランダ、コロンビア対チャイニーズ・タイペイ戦を24日(同25日)に行い、5勝の日本、4勝1敗のメキシコに続く3位のチームがスーパーラウンドに進出する。

 日本は明日24日は休養日。つかの間の静養で英気を養い、25日(同26日)からのスーパーラウンドに挑む。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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