Rソックスの勝利決めた一発 ワールドシリーズ代打弾は2009年の松井秀喜氏以来

値千金の3ランを放ったRソックス・ヌネス【写真:AP】
値千金の3ランを放ったRソックス・ヌネス【写真:AP】

1点リードの場面で値千金3ラン「変化球を多く投げると睨んでいた」

 ワールドシリーズの第1戦が23日(日本時間24日)、ボストンのフェンウェイパークで行われ、レッドソックスが8-4でドジャースを下して先勝した。決着をつけたのは、7回に代打で登場したヌネス。1点リードの場面でグリーンモンスターを越える左翼3ランを放った。ワールドシリーズでの代打ホームランは、2009年の松井秀喜氏(ヤンキース)以来となった。

 レッドソックスのセール、ドジャースのカーショーというメジャーを代表する左腕が先発した一戦は、序盤から点の取り合いに。しかし、レッドソックスは4安打を放ったベニンテンディの活躍などで、常に先手を取りながらゲームを進めた。

 同点の5回にはボガーツの内野ゴロで勝ち越すと、ディバースのタイムリーで追加点。7回にマチャドの犠飛で元広島がポストシーズン初失点を喫したが、その裏に値千金の一発が飛び出した。

 2死一、二塁の場面でドジャースがバエスから左腕ウッドにスイッチすると、レッドソックスはディバースに代打ヌネスを送る。1ボールからの2球目、ナックルカーブを完璧に捉えた打球はレフトのグリーンモンスターを越えて、大歓声の中でスタンドインした。

 試合後には「彼(ウッド)のビデオを見て、変化球を多く投げると睨んでいた。しかも、走者一、二塁の場面で、速球勝負はしてこないと思った。だから変化球を待っていたら、2球連続できたんだ」と話したヌネス。“読み勝ち”で試合を決める一発を放った。

「MLBスタッツ&インフォ」は公式ツイッターで「エドゥアルド・ヌネスはヒデキ・マツイ(2009年第3戦)以来、ワールドシリーズで代打ホームランを打った初めての選手になった」と記録を紹介。2009年といえば、ヤンキースが世界一に輝き、松井秀喜氏が13打数8安打の打率.615、3本塁打、8打点という凄まじい成績でワールドシリーズMVPに輝いた年。DHでレギュラーだった松井氏はナ・リーグ本拠地の試合では代打出場となっていたが、第3戦ではフィリーズのシチズンズ・バンク・パークでもホームランを放っていた。

 初戦で今季メジャー最多のレギュラーシーズン108勝の実力を見せつけたレッドソックス。松井氏以来9年ぶりの代打弾も飛び出し、さらに勢いづきそうな気配だ。

(Full-Count編集部)

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