前田健太、無失点救援もチームは手痛い2連敗「1勝でガラッと変わることがある」

今季のワールドシリーズ初登板を果たしたドジャース・前田健太【写真:AP】
今季のワールドシリーズ初登板を果たしたドジャース・前田健太【写真:AP】

今季ワールドシリーズ初登板は2/3回を1安打無失点

■Rソックス 4-2 ドジャース(日本時間25日・ボストン)

 ドジャース前田健太投手が24日(日本時間25日)、ボストンのフェンウェイパークで行われた第114回ワールドシリーズ第2戦に登板し、2/3回を1安打無失点と好救援した。チームは2-4で敗れて、手痛い2連敗。26日(同27日)の第3戦から戦いの舞台を本拠地ロサンゼルスに戻すが、前田は試合後、「1勝でガラッと変わることがある」と不屈の精神を見せた。

 2点を追う7回に4番手として登板。先頭バスケスを速球で二ゴロに打ち取ると、ベッツに左翼フェンス直撃二塁打を浴びたが、続くベニンテンディをチェンジアップで空振り三振。代打モアランドが登場したところで、左腕アレクサンダーにマウンドを譲ったが、ロバーツ監督の狙い通り空振り三振に仕留めて、この回を無失点で締めた。

「このプレーオフでは一番速球が良かった」と振り返る前田は、気温が10度を下回る慣れない寒さの中で力投。敵地フェンウェイパーク独特の形状が影響し、ベッツの打ち取った当たりが二塁打とはなったが、「あそこは何としても抑えたかった」というベニンテンディを空振り三振に斬り、「チェンジアップがいいコースに決まったと思います」と頷いた。

 短期決戦では本拠地有利と言われるが、それを実感した試合にもなった。「球場の雰囲気が少し異様な感じっていうのもあって、点を取られるとどんどん押されていくような感じを、ブルペンから見ていて思った」と振り返る。だが、第3戦からはドジャースの本拠地開催。2連敗をしたとは言え、勝負の行方はまだわからない。

「こういう時って1勝でガラッと変わることがあると思う。ホームに帰った時に3つ取れれば一気に逆転できるし、相手にプレッシャーをかけられる。とにかく諦めずに、まず1勝できるように頑張りたいと思います」

 1988年以来30年ぶりの世界一を目指すドジャースにとって、ここから本当に戦いが始まる。

(Full-Count編集部)

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