DeNA阪口がドミニカ打線を圧倒 7回無失点初勝利「いい経験ができてよかった」

ドミニカ戦に先発した侍U-23代表・阪口皓亮【写真:Getty Images】
ドミニカ戦に先発した侍U-23代表・阪口皓亮【写真:Getty Images】

前回登板のメキシコ戦では勝ち星目前で降板

 コロンビアで行われている野球の23歳以下の世界一を決める「第2回WBSC U-23ワールドカップ」は27日(日本時間28日)、スーパーラウンド第3戦が行われ、すでに決勝進出を決めている日本はドミニカ共和国を4-0で下し、スーパーラウンドを通算5勝負けなしで終えた。先発の高卒ルーキー阪口皓亮投手(DeNA)が7回まで無失点投球。5回には相手の打球がワンバウンドで右足のくるぶしに当たり、治療でベンチに下がる場面もあったが、そのまま続投を志願した。気温30度を超える炎天下でも三塁を踏ませず、3安打8奪三振の好投で今大会初白星を手にした。

 仲間の力投に刺激を受けていた。「前回は途中で降りたので、長いイニングを投げたかった。前日の(8回まで投げた)種市さんに続かないといけないと思っていた」と、初回から走者を出しても効果的に打ち取る好投を見せると、そのリズムが打線にも伝わった。「早く(先制点を)取ってほしいなと思っていたところで(4回に)取ってもらったので、より一層抑えようと思った。要所要所で走者を出したが、三振じゃなくても、打たせて取ったり、ダブルプレーを取ったりと考えて冷静にいけた」と振り返る。

 5回には打球が右足首に当たるアクシデントが発生。「当たった時はやばいと思ったが、リリーフを使う訳にはいかない。こんなところで(マウンドを)降りる訳にはいかないと思った。当たってから、少し自分の中でスイッチが入り、ギアが上がった」と発奮材料にして好投につなげた。

前回先発した21日(同22日)のメキシコ戦では日本がリードを広げる中、4回2/3を投げ、4安打1失点。失点は本塁打の1発だけで、主導権は渡さなかったが勝ち星目前で降板し、白星を逃していた。「ファーストラウンドでメキシコと戦って、1発がある中での投球を少しは学べたので、それをうまく出すことができてよかった」。国際大会での経験をすぐにこの日の登板で生かし、6、7回も3者凡退に。決勝を翌日に控え、リリーフ陣を大量投入したくないというベンチの意図もくみ取り、7回までスコアボードに0を刻んだ。

「自分にとっていい経験ができてよかった。ラミレス監督も期待してくれているので、それに応えられるように秋からしっかりやりたい」

 稲葉篤紀監督も「(ドミニカは)力強い打者が非常に多いので、こういう1発勝負で何があるか分からない中で、阪口がいいテンポ、いいリズムで投げてくれた。堂々と投げている姿を見て非常に頼もしく思ったし、要所要所でしっかりとダブルプレーをとれたのも非常に大きかったと思う」と、ドミニカ共和国打線に得点を与えなかった阪口を評価した。

【動画】ドミニカ打線を圧倒! 侍J阪口の奪三振ハイライト!

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