「アンドゥハーが大谷に勝てる理由」―NYメディアが新人王争いで必死の“抵抗”

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷が最有力だとは認める、打撃実績はドジャース主砲とさほど変わらず

 2018年ア・リーグ新人王の最終候補に挙がったエンゼルスの大谷翔平、ヤンキースのミゲル・アンドゥハーの2選手について、ニュージャージー州最大のニュースサイトメディア「NJ.com」が両者の実績を比較検討する記事を掲載した。

 見出しはズバリ「アンドゥハーが大谷に勝てる理由」。ヤンキースの地元メディアだけに、大谷が受賞の最短距離に立っているということは認めつつ、アンドゥハーも受賞できるだけの実績は残しており、大谷に比べても劣るものではないと、いくつかの要素を挙げて“反論”している。

◯地区シリーズでレッドソックスに完敗こそしたものの、プレーオフに進出したヤンキースで活躍したこと。(エンゼルスはプレーオフ不出場)

◯打率.297は、大谷の.285を上回っている。

◯149試合出場、606打席も大谷より上。(大谷は104試合出場、367打席)

◯大谷が主に指名打者としたの出場だったのに対し、アンドゥハーは守備のまずさはあっても三塁手としてレギュラーポジションを確保していた。

 これらの理由から、記事は「アンドゥハーがオオタニに勝つというのは、まったく見当違いなことではない」とアンドゥハーを擁護している。

 ただ、「NJ.com」も、だからといってアンドゥハーが新人王受賞の最有力候補ではないことは記事中で認めている。「オオタニは、ベーブ・ルース以来となる、シーズン通しての二刀流をこなした選手として、それが誇大広告ではないことを証明するだけにとどまっていない」と言及し、大谷の今年残した104試合出場、打率.285、22本塁打、61打点という成績が、ワールドシリーズを戦ったドジャースの主砲ジャスティン・ターナー(103試合出場、打率.312、14本塁打、52打点)と比較してもそれほど変わらないことを紹介している。

 記事は最後に「加えてオオタニは、投手として10試合4勝2敗、防御率3.31という、しびれるような投球をマウンドで披露している」と結んでいる。一生一度しか受賞チャンスがない新人王。甲乙つけがたい成績を残した大谷とアンドゥハーだけに、どちらが受賞してもおかしくはないが、ヤンキースの地元としては、大谷の残した衝撃的な結果は結果として認めつつも、アンドゥハーが何とか受賞してほしいと祈る気持ちが、記事からにじみ出ている。

(Full-Count編集部)

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