【トライアウト】初の一部有料化開催はなぜ? 鷹関係者明かす意図「遠方のファンが…」

延べ5536人の観衆がタマスタ筑後のスタンドを埋めた【写真:福谷佑介】
延べ5536人の観衆がタマスタ筑後のスタンドを埋めた【写真:福谷佑介】

スタンドは超満員、延べ5536人が集まる

 プロ野球の12球団合同トライアウトは13日、ソフトバンクの2軍本拠地タマホームスタジアムで行われ、48選手が参加してシート打撃などを行なった。現役続行を目指す選手たちを応援しようと、スタンドにはファンが詰めかけ、延べ5536人の観衆がタマスタ筑後のスタンドを埋めた。

 今回のトライアウトでは、初となる試みが取り入れられた。それが、観客席の一部有料化だった。通常価格は800円。各球団のファンクラブ会員であれば、300円だった。これまで通りの無料座席もあったが、数多くのファンがこの有料チケットを求めた。

 なぜ、有料化を図ったのか。今回のトライアウトを実施したソフトバンクの球団関係者は「遠方からお越しになるファンの方が、スタンドに入れないことがないよう、確実に見られるようにと考えてのことです」と意図を説明した。

 トライアウトは12球団の選手が集まり、各球団の熱心なファンが応援に駆けつける。例年1万人超が観戦に訪れるが、今回は満員で3113席とスタンドのキャパシティーの小さいタマスタ筑後での開催とあり、無料座席のみで遠方から駆けつけたファンがトライアウトを観戦できないということがないように考えられた措置だった。

 ソフトバンクは春季キャンプの土日に、一部有料座席を設定しているが、これも同様の理由から。それを前例にし、今回の一部有料化を決めた。無料座席を求めるファンは前日の夕方6時頃から並び始めていたというが、大きな混乱はなかった模様。トライアウトはプロ野球界のオフの一大イベントとなっているようだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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