西武がチケット転売行為への“声明”発表 転売確認のファンクラブ会員を退会処分に
今季は過去最多176万人動員、転売確認のファンは入場を断る処置も
今季10年ぶりのリーグ制覇を果たした西武は15日、公式ホームページ上でチケット転売行為についての声明を発表した。「チケットの転売および転売されたチケットの購入について」と題され、昨今問題となっている入場チケットの転売行為についての対応策を発表した。
今季の西武は開幕から打線が好調でパ・リーグの首位を独走。開幕から一度も首位の座を譲ることなく、ゴールテープを切って悲願の優勝を成し遂げた。好調だったチーム状況を反映し、観客動員も右肩上がり。実数発表を開始した2005年以降で過去最多となる176万人の観客を動員。レギュラーシーズンで完売の試合は26試合あった。シーズン終盤、そしてクライマックスシリーズと、チケットの入手が困難となった。
そんな中で、チケットの転売行為が行われていたことを西武側も確認。この日の発表で「2018シーズン終盤および『パーソル クライマックスシリーズ パ』において、埼玉西武ライオンズでは、これまで以上にチケット転売および転売チケット購入について、オフィシャルサイトなどで注意喚起を行いましたが、インターネットオークションなどで多くのチケット転売行為が確認できました」とし「前述の試合において、メットライフドームでの観戦を希望されていたにも関わらず、チケットを確保することができず、観戦ができなかったファンの皆さまにおかれましては、大変申し訳ございませんでした」と、チケットを購入できなかったファンに対して謝罪した。
日本プロフェッショナル野球組織とセ・パ12球団は「試合観戦契約約款」を定め、そこでは営利を目的としたチケットの転売を禁止している。そのため、西武は「前述の試合において、インターネットオークションなどでのチケットの転売の事実が確認された、もしくは転売されたチケットを購入した方々の申告からチケットの転売を行ったことが確認されたファンクラブ会員さまをはじめとする80名以上の方々に対して、入場をお断りするなどの処分を行いました。なお、該当のファンクラブ会員さまは、会員規約違反により退会処分としました」と処分を行ったことを発表した。
来季以降も、厳格にチケット転売行為に対して対処を行っていく。発表された声明でも「2019シーズン以降も、チケットの転売および転売されたチケットを購入された場合、入場をお断りする場合がございます。入場をお断りした場合、チケット代金の返金なども行いません。また、ファンクラブ会員さまの場合には、退会処分といたします。なお、その行為が悪質であると判断できる場合には、埼玉県迷惑行為防止条例違反(第四条 入場券等の不当な売買行為の禁止)などの理由により、しかるべき対応を行ってまいります」としている。
(Full-Count編集部)