「イートファクトリー」初代監督の元オリ大島氏 “仰木野球”に「近づけたら」

求める選手像は「元気が一番」

 11月23日にはトライアウトが行われ、第1期生が誕生することになる。新監督が求める選手像は一体、どのようなものなのか。

「やはり元気が一番ですね。体で元気を表現できる人。まだまだ野球を続けたい選手たちがこの環境で挑戦できることは僕は羨ましい。自分たちが気づいていない能力はまだまだあることを伝えられればと思っています」

 「イートファクトリー」は人材育成に力を入れているということもあり、引退後の正社員雇用などといった条件も組み込まれている。野球をしながら、社会人としても色々なことを身につけられる環境が揃っている。

 大島氏の“右腕”として人事総務部長を務める中西隆二さんは「働きながら野球をしてもらうので、会社員としても新たな風を吹き込んでほしい。将来的にはフランチャイズのオーナーが野球部員から生まれてくれれば。現段階でも相当な決意を持ってトライアウトに参加して下さる人もいます。我々も大きな責任を持ってこのトライアウトを実施します」と将来的なビジョンを口にした。

 自身初の監督業をスタートする大島氏は「教えは2度目の学び」と語り、選手からも学びを問う姿勢でゼロから新球団を作り上げるつもりだ。

 トライアウトには年齢制限を設けず、野球への情熱を持つ選手は全員参加してもらう方針。大阪を中心に「屋台居酒屋大阪MANMARU」や「大阪新世界山ちゃん」、「ベトナム屋台酒場デンロン」を国内外で70店舗展開する「イートファクトリー」の試みに注目が集まる。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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