ロッテ名物アナ谷保さんが国際試合デビュー 現地のファンからも好評「特別なもの」

ロッテの名物場内アナウンサー谷保恵美さん【写真:(C)PLM】
ロッテの名物場内アナウンサー谷保恵美さん【写真:(C)PLM】

ラミゴとの国際親善試合で谷保さんも初の海外遠征

 11月9日から11日にかけて台湾・桃園国際野球場で行われたロッテとラミゴモンキーズ(CPBL=中華職業棒球聯盟)の国際親善試合「桃園最強Power Series 2018 日台バトルカップ」。この試合ではラミゴ側の強い要望によりロッテの名物場内アナウンサー谷保恵美さんの初の海外遠征も実現した。両チームの選手のコールを谷保さんが担当し、日本国外でもスタジアムを大いに盛り上げた。

 日本から台湾にまで駆け付けたロッテファンからは「いいですね。台湾にいるのに谷保さんの声を聞くと安心できるというか。海外でもZOZOマリンが味わえるので素晴らしい試みだと思います」と好評。今回の提案を行ったラミゴの日本人スタッフ礒江厚綺氏は「日本の皆さんにも楽しんでいただけてうれしいです」と安どの表情を浮かべた。

 谷保さんによるアナウンスは台湾のファンにも好評で「内容は分からないけど非常に聞き取りやすい」「日本には何度も行っているが、今回台湾で(谷保さんの)アナウンスが聞けたことはそれとは異なる特別なものを感じたよ」「日本の球場は東京ドームにしか行ったことがなかったけど、千葉のアナウンスを生で聞けて良かった」との意見が聞かれた。

 3人のファンの意見で共通していたのが“プロフェッショナルさを感じる”という点であった。台湾国際放送の日本人記者・駒田英氏は「台湾の場合は男性記録員や男性DJのアナウンスはあるが、日本でいうところのウグイス嬢という文化がなく、そういった理由が影響しているのかも」と分析。現地のファンは初めて聞く谷保さんのアナウンスにご満悦だった。

 初の海外遠征となった谷保さんは台湾での初仕事を終え「思ったよりも緊張しました。放送室にはモニターがあり、公式記録員さんが記録を判定しながら、打順を話して(アナウンスを兼務)いるんですね。それにビックリしました」とコメント。「ZOZOマリンスタジアムとは違い、放送室が3階だったのと外の音が聞こえないというのが大変でした」と本拠地・ZOZOマリンスタジアムとの違いを感じつつも、さすがはアナウンス歴28年目といった手慣れた様子で場内アナウンスを行っていた。

 最後に、次にこのようなオファーがあったらと問われた谷保さんは「このようなお話は非常にうれしいことですし、国や地域によって進行の仕方も違うんだなと勉強になりましたので、ぜひまた経験したいです」と語る。今後、また違った形でのコラボレーションが見られることもあるかもしれない。

(「パ・リーグ インサイト」松下雄馬)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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