米メディア特集「ヤンキース史上最悪の12の契約」 ワースト1位は日本人

ヤンキース時代の井川氏【写真:Getty Images】
ヤンキース時代の井川氏【写真:Getty Images】

ワースト1位に選出されたのは、阪神からポスティングで移籍した井川慶氏

 レッドソックスがワールドシリーズを制覇して幕を閉じた今季のMLB。すでにストーブリーグが熱を帯び始める中、そのレッドソックスに地区シリーズで敗れたヤンキースが敢行するであろう大型補強に注目が集まっている。これまでも数々の大補強を行ってきたピンストライプの名門だが、米メディアではヤンキースの過去の失敗補強ワースト12を格付けし、日本人メジャーリーガーが不名誉な選出を果たしている。

 ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」は「MLBホットストーブ ヤンキース史上最悪の12の契約」として特集を展開。1901年創立の名門の歴史で不名誉なワースト1位に選出されたのは、なんと井川慶氏だった。

 井川氏は2006年12月に、2600万ドル(約29億5300万円)のポスティング費に加え、5年2000万ドル(約22億7000万円)+出来高の契約を結び、阪神からヤンキースに移籍。だが、2年間で16試合に登板(13試合に先発)し、2勝4敗、防御率6.66という成績に終わり、残りの3年間はメジャー登板なし。マイナー生活を余儀なくされた。

「なぜ、ヒドかったのか?」という記事中の寸評には「イガワはメジャーで2年間の惨めなシーズンを送った。彼はさらに2年間3Aで過ごし、最終年はほとんど2Aにいた。GMのブライアン・キャッシュマンは日本の球団にイガワを売却しようとしたが、イガワが移籍を拒否した。すべてはレッドソックスがダイスケ・マツザカ争奪戦で、ヤンキースを制した際の条件反射的な出来事だった。マツザカの補強もボストンにとって、そこまで奏功しなかったわけだが」と指摘している。

 宿敵レッドソックスに当時西武の松坂大輔投手(現中日)をかっさらわれた後、ヤンキースは井川獲得に踏み切った経緯を紹介。NPBへの売却交渉もうまくいなかったと振り返っている。

 2位には2013年に7年1億5300万ドル(約174億円)のメガオファーで獲得したジャコビー・エルズベリー外野手、3位には2004年に獲得したカール・パバーノ投手が続き、4位には今は亡き伊良部秀輝元投手が続いた。

 ロッテから保有権譲渡が決まっていたパドレスとの三角トレードという形で4年総額1280万ドル(約14億5000万円)でヤンキースへ移籍。ヤンキースに在籍した3年間で29勝をマークしたが、寸評では「イラブはヤンキースの次代のエースと評価されていた。だが、スプリングトレーニングでの怠慢なプレーや体重の問題で、ジョージ・スタインブレナーから侮辱されるに至った」と振り返っている。

 5位は楽天でもプレーしたケビン・ユーキリス元内野手、6位はペドロ・フェリシアーノ元投手、7位はAロッドこと、アレックス・ロドリゲス元内野手、8位はA.Jバーネット元投手、9位はケニー・ロジャース元投手、10位はスティーブ・カーシー元投手、11位はロジャー・クレメンス元投手、12位はホセ・コントレラス元投手と錚々たるビッグネームが並んでいた。

(Full-Count編集部)

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