マリナーズ伝説の打者がイチロー凱旋に期待「来年3月は歴史的瞬間になるだろう」

日米野球で来日、東京ドームでの開幕戦の成功を確信

 引退後、マリナーズ傘下マイナーで巡回打撃コーチなどを行っていたが、2015年からマリナーズの打撃コーチに就任。今季、6年ぶりに古巣復帰を果たしたイチローと、再び同じユニホームを着ることになった。「彼と野球の話をするのは、いつでも楽しい。また同じチームで戦えてうれしかった」と振り返る。

 初めて会った時、イチローは27歳だった。再び同じユニホームを着た時には、イチローは44歳、自身は55歳になっていた。この18年で何か変わったことはあっただろうか。

「お互い年は取ったね(笑)。だけど、彼の野球に対する姿勢、試合前の入念な準備は何一つ変わらない。チームの勝利を第一に考え、プレーする姿も同じだった。彼は常にチームのことを最優先に考え、打席に立ち、外野を守っていた。

 変わったことがあるとすれば、少し肩の力が抜けたようにも思う。メジャーにやってきて間もない頃は、プレッシャーもあったし、緊張もあっただろう。今は余裕ではないけれど、前よりも少し穏やかな印象はあるかもしれない。とはいえ、昔から仲間内ではジョークも飛ばすし、いいチームメイトだった」

 イチローは今季、シーズン途中に会長付特別補佐という役職に就き、メジャー登録の40人枠を外れた。試合でプレーすることはなかったが、打撃練習は変わらず継続。来年3月の日本開幕戦は登録枠が28人に拡大することもあり、マリナーズのジェリー・ディポトGMはイチローを“現役復帰”させる意向を明かしている。その舞台となるのが、日米野球の舞台ともなった東京ドーム。マルティネス氏は「この球場が大歓声に包まれることは間違いないだろう。イチローにとっても、日本のファンにとっても、特別な瞬間になるに違いない」と目を細めた。

 今季限りで打撃コーチを退任し、来季からは再び巡回コーチとして球団に残る予定だというマルティネス氏。「おそらく私は日本には来られないかもしれないが、イチローのためにも心から成功を願っているよ」。来春のレジェンド凱旋を多くの人々が待ち望んでいる。

(Full-Count編集部)

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