No1は今季不振の左腕、他を圧倒する断トツの数字 奪三振率ランキング【パ編】

楽天の岸は移籍後に奪三振率が急上昇

 続いてソフトバンク・千賀。さらに日ハムからオリックスに移籍してクローザーとして活躍した増井が続く。規定投球回数以上では、奪三振王になった楽天・則本が1位だ。則本の同僚の岸は、西武時代のK9は7.36(1521回1243奪三振)だったが、楽天移籍後は9.34(335.1回348奪三振)と急上昇し投球スタイルが大きく変化している。

 投球回数より多くの三振を奪う投手を、一般的にパワーピッチャーという。K9でいえば9.0以上だ。今季のパ・リーグでは7人いた。そのうち3人が楽天勢だった。

K9が低い5人も見ておこう。

47石川歩(ロ) 5.20(21試 133.1回 77奪三振)
48マルティネス(日) 5.18(25試 161.2回 93奪三振)
49美馬学(楽) 4.67(14試 79回 41奪三振)
50有吉優樹(ロ) 4.58(29試 106回 54奪三振)
51ローチ(オ) 3.40(11試 50.1回 19奪三振)

 K9が低い投手には、不振で三振が奪えなかった投手もいるが、もともと打たせて取る技巧派だった投手もいる。K9が低いから能力が低いとは言い切れないのだ。奪三振を狙わず打たせて取る投手は、投球数が少なくなる傾向にあり、効率の良い投球ができる。ロッテ・石川はその典型。通算のK9も6.04と低いが、プロ入り5年で48勝を挙げている。

 日本ハムのマルティネスは1年目で10勝を挙げたが、K9は5点台。この投手も技巧派だと言えるだろう。
対照的に同じく1年目のオリックス・ローチは主として先発で投げ、2勝3敗、防御率5.01に終わった。この投手はNPBの打者に対応できず、K9が低かったとみなすべきだろう。

 K9はMLBでは重要視される指標だが、この数字だけで投手の能力を判断するのは難しい。他の数字も参照する必要があるのだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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