No1は広島の救世主、“松坂世代”右腕も健在 奪三振率ランキング【セ編】

阪神の藤川は今季38歳を迎えながらリーグ2位の数字を叩き出す

 驚異的なのは阪神の藤川球児。「JFK」とよばれ、勝利の方程式を担ったのは、もう10年も前のことだ。J(ジェフ・ウィリアムス)もK(久保田智之)もとっくに引退している。以後、藤川はMLBに挑戦、さらに独立リーグの高知でも投げて阪神に復帰。松坂世代の藤川は今季38歳になったが、K9はリーグ2位の11.10をマークした。不振に陥ったマテオに代わり、セットアッパーの重責を担った。

 規定投球回数以上の投手はこのランキングには出てこない。最高は巨人・菅野智之の8.91(17位 202回200奪三振)だった。

 投球回数より多くの三振を奪う投手を、一般的にパワーピッチャーという。K9でいえば9.0以上だ。今季のセ・リーグは16人(16位のDeNA・東克樹は9.06)。パ・リーグは7人だからセの方がパワーピッチャーが多いように見えるが、一概にはそうとは言えない。指名打者制がないセは投手が打席に立つ。投手が三振をする率は非常に高いことが、セの投手陣のK9を押し上げているのではないか。

K9が低い5人も見ておこう。

58藤嶋健人(中) 5.05(19試 71.1回 40奪三振)
59ブキャナン(ヤ) 4.90(28試 174.1回 95奪三振)
60野村祐輔(広) 4.53(20試 119.1回 60奪三振)
61吉見一起(中) 4.37(20試 125.2回 61奪三振)
62アドゥワ誠(広) 4.01(53試 67.1回 30奪三振)

 この中には今季不振で、三振が奪えなかった投手もいるが、打たせて取るのが持ち味の投手もいる。今年10勝を挙げたブキャナンはその典型だろう。

 広島のアドゥワ誠も今季デビュー。セットアッパーとして活躍したが、K9は最も低かった。2シームが持ち味の、打たせて取るのが得意なタイプだった。広島の中継ぎ陣には、最もK9が高いフランスアと、最も低いアドゥワ誠がいる。他球団の打者にとっては厄介な存在だったはずだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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