鈴木誠也の背番号「1」 広島のチームリーダーが代々引き継いだ伝統の系譜

松山は背番号「55」に変更、強打者の系譜をたどるか

 同時に松山竜平も「44」から「55」に変更となった。「55」の歴史も振り返っておこう。

〇「55」
1963 原勇治/内(1軍出場なし)
1964-1965 羽里功/投 0試0勝0敗0S 0回 率2.79
1968 片岡一美/捕(1軍出場なし)
1969-1974 白石静生/投 192試48勝60敗0S 835回 率3.51
1976 入江道生/内(1軍出場なし)
1977 小林一史/投(1軍出場なし)
1981 高木宏彰/投(1軍出場なし)
1982 平川雅敏/内(1軍出場なし)
1984-1987 紀藤真琴/投 18試0勝3敗0S 48回 率3.56
1988-1989 松林和雄/外 26試18打3安1本1点4盗 率.167
1990 ヤング/外 69試222打52安11本35点0盗 率.234
1990-1993 仁平馨/外 42試4打0安0本0点7盗 率.0
1994-1996 田中由基/投 4試1勝3敗0S 14回 率8.36
1997 福良徹/外(1軍出場なし)
2002 筒井正也/投(1軍出場なし)
2004-2011 嶋重宣/外 888試2845打803安122本384点20盗 率.282
2012-2018 エルドレッド/外 577試1918打496安133本370点7盗 率.259
2019- 松山竜平/外

 大きな背番号だけに、1軍出場がないまま終わった選手も多い。しかし、活躍した選手も散見される。

 白石静生はメガネの左腕投手。2回2桁勝利を挙げている。のちに阪急へ移籍。紀藤真琴は先発、救援で長く活躍した。デビュー時にこの番号をつけた。

 2004年から2代続けて強打者が「55」をつけた。「赤ゴジラ」こと嶋は首位打者、エルドレッドは本塁打王と打撃タイトルを取っている。

 FA権を行使せずに残留を決めた松山は、2代続いた「55」の強打者の系譜を引き継ぐことができるだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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