田中将大がメジャー5年目で得た自信とは? 「1個、前に進めたのかなと思う」
古巣・楽天の球団事務所に姿を見せたメジャー5年を終えた田中将大
ヤンキースの田中将大投手は今年も毎年恒例となっている古巣・楽天の球団事務所へ挨拶に訪れた。今季は27試合に先発し、12勝6敗、防御率3.75で終えたメジャー5年目のシーズンを振り返った。
今季は前半戦で両脚太もも裏の挫傷で故障者リスト入り。その前半戦は15試合(83回1/3)で7勝(2敗)を挙げたものの、防御率は4.64だった。故障明けから「いい手応えを感じながら投げていけた」と話すように後半戦は14試合(84回)で防御率2.79。チームのプレーオフ進出に貢献した。
「到底、満足できるようなものではありませんでしたが、昨シーズンに比べて成長を実感することができたシーズンではあった。フルシーズンでそのパフォーマンスをしっかりと出し続けられるかが、(来季の)一番の鍵になってくるんじゃないかなと思います」
成長を実感する1つがゴールドグラブ賞の最終選考に残ったことだろう。ファイナリストに残ったことに対し、「やっとか、という感じですね」と田中。「守備防御点で1位タイの数字が残っていてもファイナリストに残れなかったり、今年もアメリカンリーグで1位でも結局、取れませんでしたから。印象というのもあるだろうけど、ファイナリストに残れたのは1個、前に進めたのかなと思います」と、惜しくも日本人投手初の受賞とはならなかったが、確かな手応えを得た様子だ。