楽天岩見、1年目は24打数無安打で幕も… 意外と多い1年目に苦労した名球会打者

デビュー年無安打の名球会入り打者は多数、野村は11打数無安打

 2000本安打を記録した大打者の中には、長嶋茂雄のように1年目から本塁打、打点の2冠王という華々しい成績を残した選手もいるが、全く鳴かず飛ばずの1軍デビューだった選手も割と多い。

〇2000本安打達成者の1軍デビュー年、安打数ワースト10 ※は投手登録

野村克也(1954年)11打席11打数0安打 打率.000
金本知憲(1992年)5打席3打数0安打 打率.000
内川聖一(2001年)2打席2打数0安打 打率.000
加藤秀司(1969年)9打席8打数1安打 打率.125
秋山幸二(1981年)6打席5打数1安打 打率.200
柴田勲(1962年)4打席4打数1安打 打率.250
石井忠徳(1989年)5打席5打数2安打 打率.400 ※
和田一浩(1997年)22打席21打数4安打 打率.190
松原誠(1962年)35打席31打数6安打 打率.194
中村紀洋(1992年)27打席27打数6安打 打率.222
衣笠祥雄(1965年)46打席44打数7安打 打率.159
川上哲治(1938年春)38打席35打数7安打 打率.200 ※
(石井忠徳はのちの石井琢朗)

 史上最強捕手と言われた野村克也も、平成年間最多安打の金本知憲も、1年目は無安打だった。そこからスタートして大打者へと上り詰めたのだ。

 岩見は最初の契約更改で50万円ダウンとなったと報じられた。しかし、落ち込む必要は全くないだろう。活躍して大選手になれば、初年度「24打席無安打」は格好の話題となる。岩見の来季のリベンジに期待したい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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