鷹・柳田はあらゆる数字で上位…パ“表彰されない部門別ランキング”【打撃編】
2ストライク打率、本塁打率は…
◯2ストライク打率
1中村晃(ソフトバンク) .277
2近藤健介(日本ハム) .275
3源田壮亮(西武) .265
1位の中村と2位の近藤は、今季放った全安打の半分以上が2ストライク後に放ったもの。中村と3位の源田は追い込まれても、ともにシーズン打率(.292/.278)と遜色ないという粘り強さを発揮した。持ち前のパワーを開花させた井上(ロッテ)は、2ストライク後もリーグ最多である12本塁打&36打点をマークする粘り腰を見せた。
◯空振り率
1近藤健介(日本ハム) 4.0%
2中村晃(ソフトバンク) 4.3%
3西川遥輝(日本ハム) 5.5%
イメージどおり、コンタクト能力に秀でたタイプの打者が上位3傑に並んだ。いずれも今季は三振との差10以内の四球を選んでおり、打席内での生産性は突出して高い。ワースト15.0%の松田(ソフトバンク)は近藤とほぼ同等の打席数ながら、空振り数は336対104と3倍以上の開き。ファウルの数は源田(西武)の535球が最多だった。
◯本塁打率
1山川穂高(西武) 11.51
2柳田悠岐(ソフトバンク) 13.19
3デスパイネ(ソフトバンク) 14.03
本塁打1本を放つために要した打数が最も少なかった山川は、昨季(12.73)を上回るペースで量産。2位の柳田に10本以上の大差をつける47本を放ち、タイトルを獲得した。リーグ最多の202本塁打を放ったソフトバンク勢からは、上記2人に4位の松田が続く。3人で記録した97本塁打は、ロッテ打線が放った全78本を上回った。
◯四球率
1近藤健介(日本ハム) 15.7%
2西川遥輝(日本ハム) 15.1%
3山川穂高(西武) 13.6%
日本ハムの主力打者2人がワンツー。四球の数は西川がリーグ最多の96個、近藤は同3位の87個だったが、打席数に占める割合では後者が上回った。山川はリーグ最多の138三振を喫したが、四球と同様に死球も多く、四死球104ではトップに位置する。3年連続リーグトップの数値を記録していた柳田は8位(11.3%))まで後退した。
◯三振率
1銀次(楽天) 8.5%
2鈴木大地(ロッテ) 9.85%
3島内宏明(楽天) 9.93%
楽天の2人は、いずれも三振より多くの四球を選ぶ生産性の高さ。島内の空振り83回は最も少ない。鈴木は前年(14.5%)から約5%も改善させた。特筆すべきは5位の吉田正尚(オリックス)で、自己最多の26本塁打を放ちながら12.4%に収めている。これより低い数値を記録した20ホーマー超えの打者は、過去10年のパ・リーグでは皆無だ。