ハム清宮、年俸は300万円増の1800万円「全然今年の成績には満足してない」

契約更改に臨んだ日本ハム・清宮幸太郎【写真:石川加奈子】
契約更改に臨んだ日本ハム・清宮幸太郎【写真:石川加奈子】

初の契約更改交渉で一発サイン、守備位置は「どこでも行けるように」

 日本ハムの清宮幸太郎内野手が29日、札幌の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1500万円から300万円アップの1800万円でサインした(金額は推定)。

 高校通算111本塁打の実績を引っ提げて入団した今季残した成績は、53試合に出場して160打数32安打18打点7本塁打、打率.200。球団からは高卒1年目として素晴らしい成績と評価された。

「ただ『まだまだこんなもんじゃないと思っている』とも言われました。自分自身も全然今年の成績には満足していないので、もっとスケールの大きな来シーズンにできれば。(球団から)そういう言葉をもらって、自分も思いました」と決意を新たにした。

 春先に限局性腹膜炎で入院するなど出遅れたものの、5月2日に1軍初昇格。ドラフト制後の新人最多記録となるデビューから7試合連続安打をマークした。7月には右肘炎症を発症したが、高卒新人としては王貞治(早実→巨人、現ソフトバンク球団会長)に並ぶ7本塁打を放ち、存在感を発揮した。

 清宮はルーキーイヤーを振り返り「2回目に上がった時の1週間はすごく自分の中での手応えはありました」と語った。8月21日に1軍昇格後、即本塁打を放ち、6試合で22打数10安打8打点3本塁打と大暴れした時のことだ。

「すごく調子が良かったら打てる。逆に自分が悪ければ打てない。本当に自分の状態をいかに保つかというところが大事というところに気付くことができました」

 コンディションが整えば通用するという実感を得たからこそ、課題は明確だ。「試合に出続けていく中で疲れがたまっていったときに成績も一緒に落ち込んでしまったので、そこがプロ野球の難しさと分かりました。できるだけ波を少なくしていくのが大事」と打撃のフォームやスタイルは変えず、体力強化やコンディション維持に力を入れる。

 守るポジションにこだわりはない。今季は主に指名打者で出場し、一塁と左翼の守りにもついた。守備位置について「どこでもいけるように準備はしたいと思っています」とチームの要望に応えられるよう準備を進める。

 来季の目標を問われると、あえて個人的な数字を掲げなかった。「リーグ優勝、日本一に貢献できる選手になるのが一番」と表情を引き締め、言葉に力を込めた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY