巨人で丸、炭谷は本来の力を発揮できるか? 過去10年、FA移籍後のG通算成績

FA権を行使し巨人への移籍した丸佳浩(左)と炭谷銀仁朗【写真:荒川祐史】
FA権を行使し巨人への移籍した丸佳浩(左)と炭谷銀仁朗【写真:荒川祐史】

広島の丸、西武の炭谷がFA権を行使し巨人へ移籍

 広島からFA権を行使し巨人へ移籍した丸佳浩外野手。これで巨人へFA移籍した選手は26選手となった。1993年から導入されたFA制度で初めて権利を行使したのは落合博満氏(中日から移籍)。その後も各球団の主力選手たちが名門・巨人軍のユニホームに袖を通した。

 12球団NO1の注目度を浴び、数々のプレッシャーに打ち勝った選手もいれば、期待に応えられず涙を飲んだ選手もいる。今回は過去10年間で巨人へFA移籍した選手の成績を振り返ってみる。(巨人移籍後の成績、脇谷はFA移籍後のみの成績)

○2009年
藤井秀悟投手(10~11年) 24試合、7勝3敗、防御率3.83

○2011年
杉内俊哉投手(12~18年) 91試合、39勝22敗、防御率3.03
村田修一内野手(12~17年) 795試合、打率.274、109本塁打、391打点

○2013年
片岡治大内野手(14~17年) 271試合、打率.246、49盗塁、18本塁打、72打点
大竹寛投手(14~) 65試合、23勝21敗、防御率4.01

○2014年
金城龍彦外野手(15年)36試合、打率.233、1本塁打、10打点
相川亮二捕手(15年~17年) 106試合、打率.264、4本塁打、24打点

○2015年
脇谷亮太内野手(16~18年) 106試合、打率.192、1本塁打、7打点

○2016年
山口俊投手(17~) 34試合、10勝10敗、1ホールド1S、防御率4.01
陽岱鋼外野手(17~) 174試合、打率.256、6盗塁、19本塁打、70打点
森福允彦投手(17~) 32試合、1勝3敗、6ホールド、防御率3.97

○2017年
野上亮磨投手(18~) 25試合、4勝4敗、1ホールド、防御率4.79

○2018年
炭谷銀仁朗捕手(19~) ?
丸佳浩外野手(19~) ?

 過去10年で最も活躍したのは投手なら今季限りで引退した杉内俊哉だろう。移籍初年度から12勝、11勝、10勝と3年連続2桁勝利を達成。往年はケガに悩まされ16年からは1軍登板はなかった。それでも背番号「18」に相応しい活躍を見せたといえる。

 打者でも文句なしで村田修一。巨人だけで100本を超える本塁打を放つなど打率、本塁打、打点と一定の数字を残したといえる。大きなケガもなく、フットワークを生かした軽快な守備も魅力。現役続行を希望し今季は独立リーグでプレーしたが叶わず。コーチとして古巣に戻り後進の育成に力を注ぐ。

 西武の正捕手として長年プレーした炭谷、広島のリーグ3連覇の原動力となり2年連続でセ・リーグMVPを獲得した丸は新天地でどのような活躍を見せるのか注目だ。

【一覧】数々の名選手が入団… 巨人の歴代FA移籍選手一覧 

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