TJ手術のヤ軍遊撃手はいつ復帰? 早期出場期待のファンに米「オオタニは…」

エンゼルス・大谷翔平(左)とヤンキースのディディ・グレゴリウス【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平(左)とヤンキースのディディ・グレゴリウス【写真:Getty Images】

10月に右肘靱帯再建手術、キャッシュマンGMは来季中盤での復帰示唆

 今週終了直後に右肘靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、2019年シーズンはDHとしての出場に専念することになったエンゼルス大谷翔平投手。まずは打者として戦列に加わり、投手としては2020年の復帰を目指すことからも分かるように、同手術を受けた場合、一般に野手の方が戦列復帰が早いとされている。

 今オフ、大谷と同じくトミー・ジョン手術を受けたのが、ヤンキースの正遊撃手ディディ・グレゴリアスだ。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、グレゴリウスが遊撃として戦列復帰は来季中旬になるだろうと予測する中、ヤンキースファンから第1段階として大谷のようなDH復帰の可能性はあるのか、その可能性に関する質問の声が挙がっている。

 米メディア「リバー・アベニュー・ブルース」では、恒例の質疑応答特集を掲載。米CBSスポーツなどに寄稿していたマイク・アクシサ記者が読者から寄せられた質問に答える特集だが、その中で「ヤンキースはディディをDHとしてスタメン出場させるでしょうか?」という質問が寄せられた。

 最近、医学系の学会に出席したという読者は、ヤンキースのチームドクターを務めるクリス・アーマド医師が「打者はトミー・ジョン手術後4カ月経てば再発を心配しなくていい」と言及したとし、打者の攻撃力を量る指標wRC+が平均とされる100を大きく上回る「121」のグレゴリアスを、開幕当初はDHとして起用してもいいのではないか、と聞いている。

 これに対し、アクシサ記者は「面白い考えですね。ショウヘイ・オオタニは2020年の投手復帰に向けリハビリしながら来季DHでプレーする予定です」と、今季ア・リーグ新人王を例に挙げ、グレゴリアスの早期復帰も可能であるとした。だが同時に、ヤンキースはグレゴリアスの遊撃守備を評価しているため、「完治させて遊撃手として復帰させること」を最優先させるだろうと予測。復帰には「かなり慎重になると思います」とした。

 ただし、状況はいつ何時変わるか分からない。もしヤンキースが開幕ダッシュに失敗し、地区優勝争いに後れを取った場合などには「DHとして早期に復帰させることにも前向きになるかもしれません」とも言及した。

 ドジャースでは、今年5月に遊撃コーリー・シーガーがトミー・ジョン手術を受け、今季はリハビリに専念した。来年シーガーがどんな形で復帰するのかも、他の野手の復帰プランの目安になるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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