鷹・上林、2度目の交渉で上積みゲット 資料持参の交渉で7500万円に

契約更改に臨んだソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】

「胸張って言える数字じゃないので、これくらいかな」

 ソフトバンクの上林誠知外野手が5日、ヤフオクドーム内の球団事務所で2度目の契約更改交渉を行い、4000万円アップの7500万円でサインした(金額は推定)。前回交渉では7000万円前後の提示だったが、上積みを勝ち取り「全試合出たというのは自信になりました。胸張って言える数字じゃないので、これくらいかな、と。(満足度は)中と大との間くらいです」と語った。

 用意したセイバーメトリクスなどの資料を持参し、交渉に臨んだ上林。「どうしても攻撃での評価が多くなるので、守備面であったりとかのアピールをしました。なかなかバッティングと違って目立たない部分があるので」と語り、守備面などでの貢献度の高さなどを球団に訴えた。2度目も約1時間に渡る交渉となったが、サインに至った。

 今季は全試合出場を達成し、551打数149安打22本塁打62打点、打率.270と全部門でキャリアハイの成績を残した。打順が日によって替わる中でのシーズンとなり「固定されていないというのは難しいですけど、固定されないのは自分の責任でもある」と語った上林。「1、2番を打ちたい気持ちは強い。1、2番はやりがいもありますし、1年間上位で打ってみてフルで戦ったことがないので、どういう結果が出るか知りたい」と、来季は上位打線への定着を目標に掲げた。

「柳田さんじゃないですけど、トリプルスリーに近づけるような数字を残せるようにしたい。オフにしっかり鍛えて、今年よりも自信を持って臨める体力、精神力を鍛えたい」と語った上林。いまや、ソフトバンクに不可欠な存在となった23歳は、より一層の進化を誓っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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