エンゼルスで菊池&大谷の“花巻東コンビ”結成は? 番記者「獲得はリスクあり」

花巻東高出身の大谷翔平と菊池雄星(左から)【写真:Getty Images、荒川祐史】
花巻東高出身の大谷翔平と菊池雄星(左から)【写真:Getty Images、荒川祐史】

今季エンゼルス投手陣は故障続きで崩壊

 ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す西武の菊池雄星投手。4日(日本時間5日)にはメジャー全30球団との交渉が解禁された。今オフは先発左腕を補強項目に挙げているチームも多く、数多くの球団が交渉の席に着くことになりそうだ。ヤンキースのお膝元、ニューヨークをはじめ、各地のメディアが菊池獲得の可能性について報じる中、MLB公式サイトでエンゼルス番記者を務めるマリア・グアルダード記者もその可能性について考察している。

 エンゼルスは昨オフ、メジャー全体を賑わせた大争奪戦に勝利して大谷翔平投手を獲得。今季、大谷はベーブ・ルース以来100年ぶりの本格的二刀流として活躍し、ア・リーグ新人王を獲得した。記事では、大谷と菊池が花巻東高校で母校を同じくすることに合わせ、菊池の速球は平均150キロ前後、最速で158キロに達することを紹介している。

 グアルダード記者は「エンゼルスは間違いなく投手獲得を目指している」と、今オフの強化ポイントを指摘。「27歳のキクチはオオタニほどの騒がれ方はしないが、メジャーで先発2番手にはなれるというのが大方のスカウト評」だとし、「キクチのような実績ある投手の獲得はいい補強になる」と伝えている。

 だが、同時に「危険信号となり得るのは、彼の故障歴」だとし、今季も左肩を痛めて戦列を離れたことを紹介。今季故障続発で投手陣が崩壊したエンゼルスは「タフな投手を優先」して契約を結ぶだろうと予測し、「キクチ獲得に伴うリスクは、球団に二の足を踏ませる可能性もある」と指摘している。

 もしエンゼルスで菊池&大谷の花巻東コンビの共闘が実現したら、日本のファンにとっては夢のような話だが、番記者の見立てではその可能性は低いと言えそうだ。

(Full-Count編集部)

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