夢の競演はトラウト&ハーパー!? エ軍獲得なら大谷と最強トリオ結成

ナショナルズのブライス・ハーパー(左)とエンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】
ナショナルズのブライス・ハーパー(左)とエンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】

ハーパー獲得ならば…「USAトゥデー」紙報じる、実現性は…

 エンゼルスのマイク・トラウト、ナショナルズからフリーエージェント(FA)になっているブライス・ハーパー。現在のMLBを代表する外野手2人が“夢のタッグ”を結成する可能性を検証した記事を、米全国紙「USAトゥデー」が報じている。

 ハーパーは今オフ、ナショナルズからの10年3億ドル(約336億円)という巨額の長期契約を蹴ってFAとなっており、その去就に注目が集まっている。

 同じ2012年に若手スターとして一気にブレークした2人だが、現在、2人の評価を比べると、トラウトの方が高い。野球選手としての総合指標であるWARは通算でトラウトが64、ハーパーが27。MVP2回獲得、MVP得票2位4回のトラウトに対し、ハーパーはMVP1回獲得はあるが、それ以外にトップ10入りはない。

 しかし、ハーパーは26歳の若さもあり、今オフのFA市場では超目玉となっている。12年4億2000万ドル(約470億4000万円)という巨額契約が結べるとも言われており、FA選手の中でも桁違いの金額だ。そして、トラウトはFAになる2020年に29歳を迎えているが、こちらも現在の力を維持する限り、期間は8年~10年、1年あたりの金額が4000万ドル(約44億8000万円)という法外な契約が期待できると目されている。

 この2人が同じチームに所属するというのは、MLBのファンにとってまさに“夢タッグ”となる。米メディア「ジ・アスレチック」は先月、トラウトとハーパーが将来、フィリーズで共闘することになるという観測記事を掲載しているが、「USAトゥデー」は、エンゼルスがハーパーを獲得し、この2人と二刀流の大谷翔平がクリーンアップを形成するという構想をぶち上げ「ハーパー、トラウト、オオタニがラインナップの中軸に名を連ねる場面をとにかく想像してみてほしい。これを見たくない人がいるというのだろうか?」と、まさに夢プランを語っている。

 ただし、記事では、このプランの実現性については「大いに疑問が残る」と言い切っている。エンゼルスの現在の問題は、大谷が右肘靭帯形成手術(トミー・ジョン手術)で登板できず、生え抜きだったリチャーズもパドレスに去った先発投手陣の再構築。「必然的なことだが、ハーパーと契約を結ぶことで、エンゼルスの投手陣の問題解決には何の役にも立たない。彼らがタッグを組むことは壮大なことではあるが、エンゼルスは現在その様な契約を(ハーパーと)結ぶ意思があるとは思えない」と締めくくっている。

 それでも野球ファンは同じチームに在籍する2人の大スターを組み合わせて語ることを好む。古くはヤンキースのベーブ・ルースとルー・ゲーリッグ、近年だとダイヤモンドバックス時代のランディ・ジョンソンとカート・シリングなどが挙げられるが、それだけトラウトとハーパーが現代の2大スーパースターとして認識されているということだ。果たして、この2人が共闘する日は来るのだろうか。

(Full-Count編集部)

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