接戦に弱く、本拠地東京Dでも負け越し…データで今季を振り返る【巨人編】

巨人の各ポジションごとの得点力グラフ
巨人の各ポジションごとの得点力グラフ

貢献度が目立つ坂本 2000本安打史上最年少記録更新の期待も

 次に、読売ジャイアンツの各ポジションの得点力が両リーグ平均に比べてどれだけ優れているか(もしくは劣っているか)をグラフで示して見ました。そして、その弱点をドラフトでどのように補って見たのかを検証してみます。

 グラフは、野手はポジションごとのwRAA(平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点を示す指標)、投手はRSAA(特定の投手が登板時に平均的な投手に比べてどの程度失点を防いでいるかを示す指標)を表しており、赤ならプラスで平均より高く、青ならマイナスで平均より低いことになります。

 遊撃手・坂本勇人の大きな貢献が目立つグラフとなっています。オールスター戦前まで打率.332、本塁打13、OPS.942の1番打者としてチームの攻撃力を牽引していた坂本ですが、左脇腹肉離れのため7月17日より欠場。後半戦の攻撃力低下が懸念されました。

 しかしサードとして128試合に出場したマギーや、全試合出場し打率.309、本塁打33、OPS.935、チーム最多の93試合で4番に起用された4年目岡本和真、8月に一塁手で起用されることの多かった阿部慎之助で形成されたクリーンナップは、8月の月間成績が

マギー 打率.266 本塁打6 OPS.806
岡本和真 打率.340 本塁打8 OPS1.083
阿部慎之助 打率.294 本塁打3 OPS.913

 と好調で、坂本不在の攻撃陣をカバーしました。これが三塁手、一塁手の攻撃力指標プラスの要因となっています。

 ちなみに、坂本は4月25日に史上最年少(29歳4ヶ月)で通算300二塁打を達成、シーズン終了時(29歳10か月)で1711安打となっています。

 NPB2000本安打最年少記録は榎本喜八が持っていますが、実は坂本と榎本の誕生日は9日違い(榎本12月5日、坂本14日)で、榎本は31歳の年の7月21日に達成しています。となると、その9日後にあたる2020年7月30日までに坂本が2000本安打を達成すれば、NPB最年少記録更新となるのですが、2020年は五輪イヤーでプロ野球は7月22日から中断期間に入ります。

 つまりこの中断期間前までに坂本が2000本安打を達成する必要があるわけで、巨人の前半戦消化試合を82とすると、あと225試合で289安打、1試合平均1.28安打が必要ということになります。過去3年の坂本の1試合あたりの安打数は、主に3番に入っていた2016年で1.23、17年で1.10ですが、今季は1.39とペースが上がっています。来季以降も1番打者を任されることが多くなれば、52年ぶりの記録更新もあり得るのではないでしょうか。

菅野と山口は貢献度大の先発投手陣 ドラ1高橋にも大きな期待

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