巨人移籍の丸の穴を埋める若手は? 広島の次代を担う若手有望株を探る

ファーム3冠のメヒアには外国人枠内の争いも

○桑原樹内野手(2014年ドラフト5位)
 ファームでは今シーズン、メヒア、高橋大と並ぶ実績を残した。チームトップの102試合出場、打率.253、2本塁打、26打点、15盗塁。犠打もうまく、リーグ5位タイの8犠打を決めている。田中広輔、菊池涼介がレギュラーに君臨する二塁手、遊撃手としての出場がほとんどだったが、三塁も5試合守っており、メヒアや西川龍馬と競争することも考えられる。長打力ではメヒア、西川に一歩譲るが、西川は外野転向も視野に入れている。常葉菊川高からプロ入りして5年目の来シーズン、まずは1軍初出場を目指したい。

○メヒア内野手
 ドミニカ共和国のカープアカデミー出身の大型内野手は、2017年にファームの首位打者を獲得。今シーズンも1軍で22試合を経験し、打率.268、3本塁打、7打点と一発長打の魅力を見せた。ウエスタン・リーグでは打率.337、20本塁打、59打点で3冠に輝き、期待度は一番だろう。メヒア三塁、西川が外野という布陣になれば、丸の穴を埋めてあまりある強力打線になりそう。ただ、広島はすでに5人の外国人投手とバティスタを抱えており、外国人枠争いがどうなるかが課題となる。

○曽根海成内野手(2013年ソフトバンク育成ドラフト3位)
 層の厚いソフトバンクの育成でもまれ、今シーズン途中の7月に広島へ移籍。ファームでは2チーム合わせて98打数31安打、打率.316、9打点、6盗塁の成績を残した。1軍でも11試合で18打数5安打、打率.278、2打点。三塁打も1本記録し、古巣との日本シリーズにも出場した。堅守で知られ、外野を守った経験もある。生え抜きではないところで、意外な伏兵が飛び出すか。

 ドラフトでは1位の小園海斗(報徳学園高)をはじめ内野手中心に指名。外野手では6位指名の正随優弥(亜大)にもチャンスがありそうだ。丸の抜ける外野のみならず、プロスペクトのひしめく内野からのコンバートも含めて争いは激しくなりそうだ。ここから誰が飛び出してくるか、注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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