主力流出が続くオリックス、最年長右腕の思い 「来年こそ…って」

「僕ができることはしっかり練習をやって、結果を残すことしかない」

 絶対的エースとしてチームを支えた金子に対しても「一緒にずっとやってきた仲間ですから寂しい気持ちもあるし、頑張ってほしい気持ちもある。楽しみですよね、一ファンとして。僕も頑張って来年の開幕は1軍をつかみ取って向こう(札幌ドーム)で会いたい」と再会を誓っている。

 岸田自身は年齢的にも来季は背水の覚悟になる。全盛期のような150キロを超える直球は投げることはできないが、数々の修羅場を潜り抜けたベテランの投球術は健在。今季は17試合の登板に終わったが、防御率2.35をマークし、後半戦はリリーフとして一定の成績を残した。

「僕ができることはしっかり練習をやって、結果を残すことしかない。来年こそ……って、いつも言ってますがそろそろ優勝したいですね。若い子たちに期待したい」

 あと一歩のところで優勝を逃した2014年。金子、平野、岸田たちはマウンドに上がり続け、自身初となるリーグ優勝を夢に見た。あれから4年。引退、退団、FA移籍など主力たちはチームを去り、メンバー構成もガラリと変わった。その夢は次世代の選手たちに託すことになるが、来季は2人の“戦友”に負けない気迫溢れる投球で背番号「18」が復活する姿を見せてくれるはずだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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