1年9か月が経っても「忘れるのは不可能」―WBCで米国救った伝説的HRキャッチ

2017年WBCアメリカ代表でもプレーしたオリオールズのアダム・ジョーンズ【写真:Getty Images】
2017年WBCアメリカ代表でもプレーしたオリオールズのアダム・ジョーンズ【写真:Getty Images】

ジョーンズの超美技をMLB公式が改めて紹介、ファンは「称賛せざるを得ない」

 昨年3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で初優勝を飾った米国。野球の母国が頂点に駆け上がる道のりの中で大きな鍵となったプレーは、アダム・ジョーンズが見せたスーパーキャッチだった。相手のホームランをもぎ取り、米国を救った美技の動画をMLB公式ツイッターが改めて紹介。ファンからは「忘れるのは不可能」との声が上がっている。

 オリオールズでも名手として知られるジョーンズ。2017年3月18日のWBC・ドミニカ共和国戦(2次ラウンド)で、球史に残る美技を見せた。勝ったチームが準決勝進出、負ければ敗退という強豪同士の大一番。4-2と2点リードで迎えた7回、米国の救援右腕クリッパードがマニー・マチャドに右中間への大飛球を打たれた。

 両国のファンが駆けつけていたサンディエゴのペトコ・パークには、悲鳴と歓声が入り混じった。しかし、その直後にはさらに大きな歓声が沸き起こることになる。センターのジョーンズが猛然と打球を追い、ドンピシャリのタイミングでジャンプ。左手をいっぱいに伸ばし、触らなければ完全にフェンスオーバーの打球をもぎとった。

 ホームランを“強奪”されたマチャドも思わず脱帽して、当時オリオールズでチームメートだったジョーンズに敬意を表した美技。マウンド上ではクリッパードが両手を突き上げ、「オーマイガー!」と絶叫していた。

 クリッパードは続くカノにソロ弾を浴びたため、この回で同点に追いつかれていた可能性もあった。しかし、結果的に1点のリードを死守すると、直後の8回に米国はマカッチェンのタイムリーで2点を追加。6-3で逃げ切って2次ラウンドを突破し、準決勝で日本、決勝でプエルトリコを撃破した。

 スペイン語版のMLB公式ツイッターは、この動画を改めて紹介。ファンからは「その場面を忘れるのは不可能だ」「そのプレーがあったから、ドミニカが勝つことはないとわかっていた」「私たちは負けたけど、あのプレーが簡単かどうかに関係なく、アダム・ジョーンズを称賛せざるを得ない」「とても難しいキャッチ」などと声が上がった。この先も語り継がれていくプレーとなることは間違いない。

【動画】「忘れるのは不可能」 オリオールズの名手アダム・ジョーンズがWBCで魅せた超絶本塁打キャッチ

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