ヤンキース、左腕獲得間近も菊池争奪戦から撤退せず「ボラスと話を続けている」

ポスティングによるメジャー挑戦を目指す菊池雄星【写真:荒川祐史】
ポスティングによるメジャー挑戦を目指す菊池雄星【写真:荒川祐史】

キャッシュマンGM強気「我々は完全戦闘モードのデススター」

 来季10年ぶりのワールドシリーズ優勝を目指すヤンキースが、今オフの積極補強に並々ならぬ意気込みを見せている。ブライアン・キャッシュマンGMは12日(日本時間13日)、ベテラン左腕JA・ハップ投手と再契約間近と報じられる中、「1人獲得できたとしても、それで補強が終わりというわけではない」と断言。西武からポスティングされた菊池雄星投手についても、改めて「非常に才能溢れる投手。まだ市場に残っていることは明らか。ボラスと彼についての話を続けている」と話し、争奪戦から撤退しない構えを見せた。

 名門球団が本気モードに入っている。ヤンキースは今オフ、すでにマリナーズから左腕ジェームズ・パクストンをトレードで獲得。田中将大、セベリーノ、サバシアに加え、先発ローテ4人が確定している。さらに、今季途中にブルージェイズからトレードで獲得したベテラン左腕ハップとの再契約も間近で、先発ローテ5枠が埋まる見通しは立った。だが、キャッシュマンGMは「パクストン獲得で焦らず補強が進められるようになった。もう1人獲得できれば、チームは強化されるし、ローテにさらなる手応えを感じられる。だからといって、補強が終わりという結論には至らない」と、さらなる先発補強に意欲を示した。

 左腕ハップの獲得が決まれば、同じく左腕の菊池への需要が下がると思われたが、キャッシュマンGMはこれを否定。代理人を務めるスコット・ボラス氏と交渉を続けていることを明かし、菊池獲得を目指し続ける姿勢を崩さなかった。

 キャッシュマンGMは映画「スター・ウォーズ」に登場する戦闘ステーション「デススター」を引き合いに出し、「我々は完全戦闘モードのデススターだ」とジョークを交えて表現。世界一奪還の使命を果たすため、ヤンキースが大補強体制に入っている。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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