菊池雄星、サポート体制は万全 通訳は野球経験を持つ23歳日系青年に決定

ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す菊池雄星【写真:荒川祐史】
ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す菊池雄星【写真:荒川祐史】

日米の文化の違いを熟知するジャスティン氏

 ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す西武の菊池雄星投手。現在は、代理人を務めるスコット・ボラス氏が獲得に興味を示す球団と話し合いを重ねている段階で、12月下旬にもロサンゼルスで菊池本人が球団との直接面談に臨む予定だ。ボラス氏は交渉期限の米国東部時間1月2日午後5時(日本時間1月3日午前7時)を待たずに、年内にも移籍先が決定することに自信を見せているが、同時に日本人左腕のサポート体制も整いつつある。

 日本人選手の成功のカギを握る重要な要素の1つが、通訳の存在だ。チーム首脳陣、監督、コーチ、チームメイトらとのコミュニケーションを手助けするだけではなく、日米の文化の違いを理解した上で、新しい環境に適応するサポートも求められる。家族以上に長い時間をともに過ごすパートナーには、選手が慣れない環境で感じるストレスを減らし、持てる実力を最大限に発揮するための気遣いが必要だ。

 その重要なポジションを任されるのは、バージニア大学で野球をプレーし、プロ入りを目指していたジャスティン・ノヴァック氏。米国人の父と日本人の母を持つ日系2世の23歳で、幼少期を日本で過ごした。高校はアメリカンスクールに通ったが、少年野球などを通じて日本の野球文化にも精通。日米の生活文化はもちろん、野球文化の違いも熟知しており、日本人選手のサポートにはうってつけの人物だ。

 同じく選手の成功のカギを握るトレーナー選びも現在進行中。27歳左腕が抱き続けた夢の実現に向け、着々とサポート体制が整っている。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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