矢野、金本、下柳の40歳トリオがチーム牽引 10年ひと昔、2008年阪神を振り返る
後半に失速し2.0差で2位に泣いた阪神、岡田監督は責任取り退任
10年ひと昔という。10年前の野球界はどんな様子だったのか。2008年の野球界を数字で追いかけよう。まずは阪神タイガース。
2008年 阪神タイガース 82勝59敗3分 勝率.582 2位
開幕から快調に首位を走った阪神だったが、後半戦に失速し巨人が猛追。10月8日の東京ドームでの直接対決で負けて2.0差で2位に泣く。監督は岡田彰布。優勝できなかった責任を取って退任が決まる。CSに進出するもファーストステージで中日に1勝2敗と敗退。チームは金本、矢野、下柳という40歳、移籍トリオが引っ張っていた。
○打線 左端の数字は打順、打率の横の()は順位
1中・赤星憲広(32歳)144試556打176安0本30点41盗 率.317(8)
2二・平野恵一(29歳)115試365打96安1本21点7盗 率.263(28)
3一・新井貴浩(31歳)94試366打112安8本59点2盗 率.306(13)
4左・金本知憲(40歳)144試535打164安27本108点2盗 率.307(12)
5右・林威助(29歳)66試177打44安2本13点1盗 率.249
6遊・鳥谷敬(27歳)144試523打147安13本80点4盗 率.281(19)
7捕・矢野輝弘(40歳)119試371打102安4本36点0盗 率.275(23)
8三・関本賢太郎(30歳)136試430打128安8本52点2盗 率.298(16)
外・葛城育郎(31歳)112試238打62安1本29点0盗 率.261
三・今岡誠(34歳)55試169打29安7本29点0盗 率.172
金本、鳥谷がベストナイン。赤星、新井がゴールドグラブ。金本、新井の元赤ヘル組が中軸。赤星、最多犠打の平野の1、2番もよく機能したが、5番打者が固定できず、林、葛城、今岡が交代で務めた。チーム打率は2位だったが、本塁打はヤクルトと並ぶリーグ最少。バルディリス、フォードという外国人打者がいたが合わせて6本塁打。長打不足に泣いた。20代前半のレギュラーが皆無。高齢化が問題になっていた。