監督突如辞任も、カブレラ&ローズ、2桁4投手でCSへ…2008年のオリックスは
小松&金子&山本&近藤が2桁勝利、抑えの加藤は最多セーブを記録
○投手陣 防御率の横の()は順位
先・小松聖(27歳) 36登15勝3敗0SV3HD 172.1回 防御率2.51(3)
先・金子千尋(25歳) 29登10勝9敗0SV0HD 165回 防御率3.98(17)
先・山本省吾(30歳) 30登10勝6敗0SV2HD 154.2回 防御率3.38(8)
先・近藤一樹(25歳) 25登10勝7敗0SV0HD 149回 防御率3.44(10)
先・中山慎也(26歳) 10登2勝3敗0SV0HD 44.2回 防御率6.45
先・岸田護(27歳) 12登4勝1敗0SV1HD 67.1回 防御率2.94
先・オルティズ(35歳) 17登4勝7敗0SV0HD 82回 防御率5.82
中・川越英隆(35歳) 51登2勝3敗0SV13HD 74.1回 防御率4.00
中・本柳和也(32歳) 58登2勝7敗0SV11HD 70.2回 防御率4.20
中・香月良太(26歳) 32登4勝0敗0SV8HD 46.1回 防御率3.11
中・山口和男(34歳) 34登4勝3敗0SV4HD 43.1回 防御率3.53
中・菊地原毅(33歳) 55登0勝3敗0SV19HD 42.1回 防御率2.98
抑・加藤大輔(28歳) 63登2勝5敗33SV1HD 63回 防御率3.29
小松、金子、山本、近藤の4本柱がそろって2桁勝利。安定感のあるローテーションを組んだ。救援陣は防御率3点前後の選手が多く、優秀とは言えなかったが、クローザーの加藤大輔は33セーブで最多セーブとなった。
この顔ぶれでは、野手陣では坂口、大引が今も現役。投手陣では金子、近藤、岸田が現役。金子と岸田以外は他球団に移籍。金子も今オフに日本ハムに移籍した。
○ドラフト会議
1位 甲斐拓哉(投手)東海大学付属第三高
2位 伊原正樹(投手)関西国際大学
3位 西勇輝(投手)菰野高
4位 高島毅(内野手)青山学院大学
5位 西川雅人(投手)愛媛マンダリンパイレーツ
監督代行から正式に監督となった大石監督が出席。長野県の東海大三高の甲斐拓哉を単独1位指名する。今を時めく「甲斐キャノン」こと甲斐拓也と1字違いだがこちらは投手。しかし、故障もあって1軍登板なしで戦力外となった。3位指名の西勇輝がローテーションに定着。金子千尋に次ぐ先発投手として活躍。今オフに阪神にFA移籍が決まった。
この年以降、ポストシーズンに進出したのは2014年だけ。オリックスは12球団で唯一、CSファイナルステージに進出したことがない。補強の方針が定まらず、毎年のように球団の方向性が変わる。その傾向は今も続いているといえよう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)