トレード移籍のDバックス元主砲が地元紙に惜別広告「夢を叶えた場所は特別」

カージナルスへの移籍が決まったポール・ゴールドシュミット【写真:Getty Images】
カージナルスへの移籍が決まったポール・ゴールドシュミット【写真:Getty Images】

カージナルスに移籍したゴールドシュミットが古巣に別れ

 今オフにダイヤモンドバックスからカージナルスにトレード移籍したポール・ゴールドシュミット内野手が、9年を過ごしたアリゾナに粋な惜別を送った。23日(日本時間24日)の地元紙「アリゾナ・リパブリック」で一面を使った惜別メッセージを掲載。「信じられないほど特別な場所」と感謝の気持ちを伝えた。

 ゴールドシュミットは2009年ドラフト8巡目でテキサス州立大から入団。2011年にメジャーデビューを果たすと、すぐに一塁レギュラーとして定着し、3年目の2013年には36本塁打、125打点を挙げてリーグ2冠に輝いた。以来、ゴールドグラブ賞3度、シルバースラッガー賞4度、球宴6度の実績で、チームの主砲となるだけではなく、精神的支柱としても活躍した。

 第4回WBCでは米国初優勝メンバーにも加わった31歳は、衝撃のトレードでカージナルスへ移籍。「初めて夢を叶えた場所は信じられないほど特別なものです。それが私にとってのアリゾナ。この場所は特別な場所です。だからこそ、別れを言うのがとても辛くなります」と素直な気持ちを綴っている。

 ファンに対しては「いい時も悪い時も信じ続け、サポートしてくれてありがとうございます」と感謝。球団オーナーと首脳陣には「テキサスからやってきた21歳の未熟な自分を信じてくれてありがとうございます」、球団スタッフには「私と家族の面倒を見てくれてありがとうございます」と続けた。

 コーチやトレーナーら裏方スタッフを「私の成功のカギだった」と称賛。最後にともに戦った仲間たちには「思い出と友情は球場を超えたものになった」と絆の強さをうかがわせている。

 その紳士的な人間性でも尊敬を集めるゴールドシュミットによる粋なメッセージ。来季から新天地とするセントルイスでも、ファンから愛される存在となるだろう。

(Full-Count編集部)

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