8人の日本を代表する内野手が米挑戦も高い壁…MLB日本人内野手の歴史

現ロッテ監督の井口は初年度にワールドシリーズ制覇

○井口資仁(2005~2008)

通算(4年):493試合1841打数494安打44本205打点48盗塁 打率.268 OPS.739

 30歳の2004年オフ、自由契約を選択してダイエーからホワイトソックスに移籍。日本では2001年に30本塁打、毎年20本塁打を記録できる長打力を持つ強打の二塁手だった井口は、1年目から正二塁手として打率.278、15本塁打、71打点をマーク。チームの88年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に貢献し、新人王投票でも4位に入った。2007年途中にフィリーズへトレード移籍。2008年に所属したパドレスでは打率.231と不調で、ケガをきっかけに9月に解雇。最後は世界一に輝いたフィリーズでプレーした。シーズン終了後、ロッテと契約した。

○岩村明憲(2007~2010)

通算(4年):408試合1545打数413安打16本117打点32盗塁 打率.267 OPS.720

 28歳の2006年オフ、ポスティングシステムを利用してヤクルトからデビルレイズ(当時)に移籍。MLB挑戦前の3年間連続で3割30本を記録した強打の三塁手は、1年目は本職でプレーも、球団名がレイズに変わった2年目の2008年からは若き主砲エバン・ロンゴリアにポジションを空けるため、主に二塁を守った。本塁打数こそ激減したが、レイズでの3年間で打率.281、出塁率.354を記録。2008年はチームリーダーとして若いチームを牽引してワールドシリーズ進出に貢献した。2009年には守備時にランナーと交錯し、前十字靭帯を部分断裂する不運なケガがあったものの、シーズン終盤に復帰。しかし、同年オフにトレードでパイレーツに移籍してから打撃不振となり解雇された。その後、アスレチックスでもプレーしたが、同年オフに楽天と契約、日本球界に復帰した。

○西岡剛(2011~2012)

通算(2年):71試合233打数50安打0本20打点2盗塁 打率.226 OPS.503

 26歳の2010年オフ、ポスティングシステムを利用してロッテからツインズに移籍。移籍前年度には206安打を放ち、首位打者(.346)に輝くなど俊足好打の遊撃手として日本一に貢献していた。正二塁手として開幕を迎えるも、開幕直後に守備でランナーと交錯して左足を骨折するケガに見舞われて離脱。復帰後も打率.226、OPS.527と打撃が上向かず、68試合の出場にとどまった。2年目は3Aでのプレーがほとんどで、打率.258と苦しむ。2年目はメジャーではわずか3試合の出場に終わり、オフに阪神と契約した。

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