鷹・甲斐、2500万円増の6500万円 2度目交渉で1000万円上積み「納得してサイン」

契約更改に臨んだソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

今季は133試合に出場し盗塁阻止率.447「守備面を評価」

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手が26日、ヤフオクドームの球団事務所で2回目の契約更改交渉を行い、2500万円アップとなる6500万円でサインした。1回目の交渉から1000万円上乗せされ、更改後の会見では「もちろん納得してサインしました」と笑顔を見せた。(金額は推定)

 今季はキャリア最多となる133試合に出場した甲斐。盗塁阻止率は12球団で唯一、4割を超える.447を記録。日本シリーズでは6連続盗塁阻止もあり、守備面で大きくチームに貢献した。その一方で、規定打席に届かない363打席に終わったことが示すように、ペナントレース中はチームの戦略もあって試合途中の交代が多く、打率も前年を下回る.213だった。

 21日に行った1回目の交渉では、今季の年俸4000万円から1500万円増の5500万円とみられる提示を保留。再交渉で上積みを得て「前回も言わせていただきましたけど、自分としてはわがままを言える立場ではないですし、成績も残せていない。その中で球団の方が評価してくれたので、もちろん納得してサインしました。捕手というポジションというところで、評価していただいて、まずは守備面を評価していただきました」と語った。

 ただ、打撃面の向上は不可欠な課題。それは、交渉の場でも痛感したようで「課題はバッティングでしょうね。数字的にもそうですし、打つ方で貢献できていないので。契約の場で球団の方とお話をさせていただいて、やっぱり打たないとダメだと言われたので」と甲斐。日本シリーズで脚光を浴びた“甲斐キャノン”についても「それはそれで、そこだけなので。周りの方が言ってくれるのは、野球選手としてはとても嬉しいことなんですけど、それよりも打たないといけないとよく分かった。そこを磨いて、バッティングを磨いていきたいと思います」と打力向上を誓っていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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