鷹・甲斐、率直な心情を吐露 1500万円増の初回提示に「寂しいなと」

契約更改に臨んだソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

1000万円上積みがあり、6500万円でサイン「結果を出して恩返し」

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手が24日、ヤフオクドームの球団事務所で2度目の契約更改交渉に臨み、2500万円アップ年俸6500万円でサインした。21日に行った1度目の交渉では「もう一度整理したい」として保留。この日の2度目の交渉で上積みを勝ち取り「守備をすごく評価をしていただいた。納得してサインしました」と笑顔で会見に臨んだ。(金額は推定)

 1500万円増の5500万円程度とみられる初回の提示額について、甲斐はこの日「素直な気持ちで言うと、寂しいなと思いました」と正直に打ち明けた。この日の交渉中に上積みがあったわけではないといい、この日の交渉がスタートした段階で球団側も1000万円の上積みで歩み寄っていたようだ。

「交渉の中で『日本一になれたのは拓也君の力があったから』と言っていただいて、それがすごく嬉しかったですね。まだまだ力が足りないところが多いので、結果を出して(球団に)恩返ししていきたい」と、球団からの評価を喜んだ甲斐。来季に向けての課題には「バッティングです」と即答した。

「球団からも『1番から9番までの1人なんだから、1人の打者としてもっと打ってくれたら』と言われていますし、それは自分自身も感じていること。もっと打つことで投手を助けたいとも思います」と打撃力の向上を誓った。「まずは打率ですけど、全体的にレベルアップしていきたい。シーズンの最後から自分の中で少しいい感覚があったので、それを継続しながら伸ばしていきたい」。初めて行う沖縄での自主トレでも打撃練習に力を注ぐつもりだ。

 そのうえで「シーズン2位で終わったことは悔しいですし、捕手として責任も感じています。来季はリーグ優勝と日本一という完全優勝を成し遂げたいし、打つ方でも結果を出していきたいです」と、来季の活躍を誓っていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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