鷹・今宮、4年×2.6億の大型契約に「びっくり」「この球団で終わってもいい」

契約更改に臨んだソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】

来季国内FA権取得見込みで、異例の複数年契約に

 ソフトバンクの今宮健太内野手が26日、ヤフオクドームの球団事務所で契約更改交渉を行い、年俸2億6000万円プラス出来高払いの4年契約でサインした。(金額は推定)

 今季の今宮の成績は、99試合の出場で打率.266、94安打、11本塁打、45打点、5盗塁。夏場に右肘の故障で登録を抹消され、終盤の9月にもプレー中に左太もも裏を痛めるなど、故障に泣かされたシーズンだった。それでも順調にいけば、来季中に国内FA権を取得するとあって、球団は破格の4年契約を提示。これには今宮も「びっくりしました」と驚きを隠せなかった。

「こんな僕に対して4年という長い契約。びっくりしましたし、その分、期待されているんだな、と。4年の中でしっかりと恩返しをして、その後も1年でも長くホークスでプレーしたいです。ホークスをもっともっといいチームにしたいし、強いチームにしていきたい」と球団からの大きな期待に感謝した今宮。FAについては「まだ取得したわけではないけど」と前置きしたうえで「大分に生まれて、家族全員がダイエー(ホークス)ファン。他でやることは思えなかったし、この球団で終わってもいいという気持ちはある」とした。

 今季を「できれば振り返りたくないシーズン」と表現した今宮だが「(患部を)動かせない中で細かいトレーニングで身についたこともある。いい1年ではなかったけど、ケガがプラスになってこの先頑張っていけたらと思う」と前を向いた。「まだ50%の状態」という左足のリハビリは続いており「何とかキャンプインには完全にしていきたい。ただ再発させるとまた長引くので今回は焦らずにやります」という。

 また、今季の背番号「2」から、来季は「6」になる。「6は好きな数字だし、つけたかった番号。ダイエー時代からファンだった僕にとって、2はいまだに城島健司さんのイメージが抜けないし、捕手がつけるイメージしかなかった。結婚記念日が6月6日だし、下の子どもの誕生日も6月6日。昔から6は何かと僕につきまとってくる番号なんです」という。「来季は10年目だし、いろんな覚悟をもって臨みたい」と、新たな背番号を背負って区切りのシーズンに挑んでいく。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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