鷹・今宮、99試合出場止まりも破格契約のワケ 三笠本部長「FA控える」「チームの中心」

契約更改に臨んだソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】

4000万円増の2億6000万円で変動制4年契約を締結

 ソフトバンクは26日、ヤフオクドームの球団事務所で契約更改交渉を行い、2度目の交渉となった甲斐拓也捕手をはじめ、今宮健太内野手、真砂勇介外野手、高橋純平投手と契約を更改した。不動の遊撃手である今宮は4000万円増となる2億6000万円の変動制4年契約という大型契約でサインした。

 選手との交渉を担当する三笠杉彦球団統括本部長は交渉終了後に報道陣に対応。今季、右肘や太もも裏の故障でレギュラー定着後、最少となる99試合にとどまりながら、4000万円アップ、さらには4年契約となったことについて「もちろんFAを控えているというのはある」と、来季中にも国内FA権の取得を控えていることを理由の1つにあげた。

 また、打率.266、11本塁打45打点だった成績面についても「ケガはあったが、打撃成績自体は去年と同等だし、毎年レベルアップしている。ここ4年で3度の日本一の原動力にもなってくれているし、チームの中心となって支えてくれていることへの評価です」と説明。「個人的なパフォーマンスを求めるとともに、チームスポーツとしてホークスが強くあるために、どうあるべきかを体現できる選手だとも思っている。本人にもそこを求めたいという話はしました」と、チームを引っ張る“リーダー”としての期待も語った。

 先日、同じ変動制4年契約を結んだ中村晃外野手とともに、今宮にもチームリーダーとしての期待値を“形”で示したホークス。甲斐に対しても2度目の交渉で1000万円を上積みし、2500万円増の6500万円で契約した。このオフのFA補強はならなかったが、その分は今後チームをけん引すべき生え抜き選手に手厚い待遇へと回し、結果を求めていく。それがホークス流の“常勝軍団の作り方”なのだろう。(金額は全て推定)

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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