鷹・内川、現状維持4億円 反省の言葉並ぶ「マイナスしかない」「申し訳ない」

契約更改に臨んだソフトバンク・内川聖一【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・内川聖一【写真:藤浦一都】

今季は2000本安打達成も、故障もあり71試合で打率.242に終わる

 ソフトバンクの内川聖一内野手が27日、ヤフオクドームの球団事務所で契約更改交渉を行った。昨年の契約更改で2年契約を結んだ内川は、現状維持となる年俸4億円プラス出来高払いでサインした(金額は推定)。

今季の内川は5月に2000本安打を達成したものの、右膝の故障などもあって出場は71試合に止まり。打率.242、8本塁打、30打点という成績に終わり、内川の口からは「試合に出ないと成績のプラスマイナスもないですし、むしろマイナスしかない」「キャプテンとしてもその場にいれば感じるものもあったでしょうが、半分もいなかったので、申し訳ないという気持ちだけ」「良くないものが2年続きましたし、2年契約の最終年なのでもう一回頑張らないと、という気持ちです」と反省の言葉ばかりが飛び出した。

 さらに「打順とか役割とか、打席に対して付加価値をつけようとし過ぎたかなと思います。それで無意識にやってきたことさえおかしくなった。心の変化、身体の変化を自分の中で抑えられなかった」と振り返った内川。そんな自分を見つめ直すためにV旅行で訪れたハワイに単独で居残り、過去の打撃の映像をたくさん見直したという。

 「一番楽に打っていたのは2008年ですね。でも、2008年に戻すという作業は違う。来季は、もう1回新しい姿で気持ちよくバッティングしたいです。まずは内川聖一のバッティングをすること。それが、打線の中でどの打順に合うのかは、監督さんが決めること。そういう考え方にシフトしてきましたね」と語った内川。来季の目標については「チームとしてリーグ優勝して、CSも勝ち抜いてからの日本一になること。個人的な数字はありません。まあ、10割打ちたいです。その気持ちの積み重ねで、最後にどれくらいの数字が残せるかということだと思います」とした。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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