長期の複数年契約はアリ?ナシ? 過去の大型契約から見える活躍を続ける難しさ

丸と同じ巨人と5年契約を結んだ陽岱鋼は2021年まで契約を残す

○中日・井端弘和
2008年 106試合408打数113安打5本塁打23打点 .277
5年契約
2009年 144試合569打数174安打5本塁打39打点 .306
2010年 52試合180打数47安打0本塁打16打点 .261
2011年 104試合376打数88安打1本塁打29打点 .234
2012年 140試合489打数139安打2本塁打35打点 .284
2013年 100試合326打数77安打1本塁打1打点 .236

○中日・荒木雅博
2008年 130試合538打数131安打4本塁打28打点 .243
5年契約
2009年 140試合582打数157安打2本塁打38打点 .270
2010年 136試合579打数170安打3本塁打39打点 .294
2011年 135試合543打数143安打2本塁打24打点 .263
2012年 129試合510打数128安打3本塁打31打点 .251
2013年 105試合338打数75安打0本塁打19打点 .222

○中日・森野将彦
2008年 96試合358打数115安打19本塁打59打点 .321
5年契約
2009年 144試合546打数158安打23本塁打109打点 .289
2010年 144試合547打数179安打22本塁打84打点 .327
2011年 142試合508打数118安打10本塁打45打点 .232
2012年 124試合434打数108安打6本塁打50打点 .249
2013年 134試合399打数114安打16本塁打51打点 .286

○阪神・鳥谷敬
2014年 144試合550打数172安打8本塁打73打点 .313
5年契約
2015年 143試合551打数155安打6本塁打42打点 .281
2016年 143試合449打数106安打7本塁打36打点 .236
2017年 143試合488打数143安打4本塁打41打点 .293
2018年 121試合220打数51安打1本塁打22打点 .232
2019年 ?

○巨人・陽岱鋼
2016年 130試合495打数145安打14本塁打61打点 .293
5年契約
2017年 87試合330打数87安打9本塁打33打点 .264
2018年 87試合253打数62安打10本塁打37打点 .245
2019年 ?
2020年 ?
2021年 ?

 NPB史上最長の7年契約を結んだ松中、5年契約で阪神に移籍した片岡は徐々に成績が下落した。6年契約の三浦は契約3年目と5年目に2桁勝利をマーク。5年契約の清原は故障に悩まされて成績を落としていったが、5年目に移籍後最高の成績を残した。ある程度続けて、成績を残したのは古田。井端、荒木、森野の中日勢も継続して数字を出していたが、5年目には成績が落ちた。来季が最終年となる鳥谷は4年目の今季に成績が大きく落ち、2021年まで契約が残る陽岱鋼は移籍後、まだ好成績は残せていない。

 FA選手を獲得するための大型契約や、実績をあげた選手に対する待遇改善や流出阻止のための手段として、球団は複数年契約を切り札の1つとする。だが、契約期間中に選手としてのピークを過ぎてしまうことも多い上に、それまでの実績と同等以上のパフォーマンスを求められるため、選手が立ち向かうハードルは一気に高くなる。

 今オフは、丸以外にもFAとなった浅村栄斗、西勇輝が4年契約の長期契約を結び、来季FA権取得予定のソフトバンクの中村晃と今宮健太も新たに変動制4年契約を結んでいる。果たして、長期大型契約組が来季どのような成績を残すか、注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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