巨人菅野は超ハイレベルも、救援の“新”目立つ…2018年の偉大な記録【投手編】

ソフトバンク森、日ハム宮西ら救援投手が続々と新記録を樹立

○ソフトバンク・森唯斗、7試合連続セーブ

9月18日 1回自責点0(ZOZOマリンスタジアム/ロッテ戦)
9月19日 1回自責点0(ZOZOマリンスタジアム/ロッテ戦)
9月20日 1回自責点0(札幌ド―ム/日ハム戦)
9月22日 1回自責点0(ヤフオクドーム/オリックス戦)
9月23日 1回自責点0(札幌ド―ム/日ハム戦)
9月24日 1回自責点1(札幌ド―ム/日ハム戦)
9月25日 1/3回自責点0(京セラドーム/オリックス戦)

 チームの7試合連続セーブはNPB史上初。これまでは6人が記録した6試合連続。2017年のMVP男・サファテの故障により、急遽クローザーに抜擢された森だが、尻上がりに調子を上げ、終盤には絶対的な守護神になった。

○日本ハム・宮西尚生、ホールド数歴代1位に

 7月6日のロッテ戦で通算274ホールドとなり、巨人、山口鉄也の記録を抜く。シーズン終了時点での、NPBホールド数5傑。

1宮西尚生(日)294ホールド(2008-2018)
2山口鉄也(巨)273ホールド(2007-2017)
3浅尾拓也(中)200ホールド(2007-2018)
4マシソン(巨)166ホールド(2012-2018)
5五十嵐亮太(ヤ)159ホールド(1999-2018)

 5人とも2018年の時点ではすべて現役。セットアッパーが重要視される現在のプロ野球を象徴する記録だ。山口と浅尾は今季限りで引退。ソフトバンクを戦力外となった五十嵐は先ごろ、ヤクルト復帰が決まった。

○広島・フランスア、オリックス・山田修義、月間18試合登板

フランスア 2018年8月 
18試合0勝1敗1セーブ10ホールド17回2/3 防御率0.51
山田修義 2018年8月 
18試合1勝1敗0セーブ9ホールド12回2/3 防御率3.55

 月間18試合登板は、1956年9月の西鉄・稲尾和久、2013年5月のロッテ・益田直也に並ぶNPB記録となった。

 こうしてみると救援投手の記録が圧倒的に多いことがわかる。現代のプロ野球の趨勢を反映している。来季はどんな投手が活躍するだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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