“笑ってはいけない”大谷翔平に称賛の声!? マウンド上での「自制心」に高評価
ペレスの“過剰反応“に「笑わなかった」、実は「同じボールを誘うため」!?
大谷はカウント1-1から83マイル(約134キロ)のスライダーを投じた。ボールは鋭く変化し、マルドナード捕手がど真ん中に構えたミットに吸い込まれたが、ペレスは際どい内角球と感じたのだろうか、バットを横に寝かせたまま体をのけ反らせた。フリードマン氏は選考理由を「サルビー(ペレス)が真ん中低めのスライダーに体を強張らせた後、笑わなかったこと」と解説した。
かなり大げさなペレスの反応にストイックな表情を浮かべていた大谷。ペレスから視線を外して、何とか吹き出すのを堪えている素ぶりにも見える。そして、“笑ってはいけない”という大谷の自制心を称えるツイートに反応したのはアストロズの右腕ランス・マッカラーズ・ジュニア投手だった。
「サルバドール・ペレスはキレ者なんだよ! また同じボールを誘うために、ちょっとばかり大袈裟な反応をするのが好きなんだ。マニー・ラミレスタイプの罠だね」
2017年のワールドシリーズ制覇に貢献し、今季10勝を挙げたマッカラーズはペレスの“過剰反応”を巧みな駆け引きの1つと分析。メジャー通算555本塁打の名打者ラミレスと同じリアクションで、狙い球を誘うトリックだと指摘している。
実際に、大谷はこのスライダーの直後に同じコースにスライダーを投じた。ペレスとしては狙い通りだったかもしれないが、結果は投ゴロで併殺打。大谷に軍配が上がっていた。
過剰なリアクションにも笑いをこらえ、若き右腕も警戒する罠も回避した大谷。その自制心も大きな武器と呼べるかもしれない。