菊池雄星の変則契約の詳細が明らかに 最低4年総額62億円、最大7年120億円に

マリナーズとの契約合意が報道された菊池雄星【写真:荒川祐史】
マリナーズとの契約合意が報道された菊池雄星【写真:荒川祐史】

米記者が契約詳細をレポート、菊池が3年目までに大活躍すれば球団に有利?

 合意に達した菊池雄星投手とマリナーズの契約が明らかになってきた。米記者によると、球団側が望めば最大で7年総額1億900万ドル(約120億円)に達することになるという。一方で、思ったような活躍できなくても、菊池が望めば最低でも4年間はマリナーズに在籍できる内容となっている。

 31日(日本時間1日)に最初にマリナーズと菊池の契約合意を報じたのは、スクープを連発する敏腕記者として知られる米メディア「ファンクレド・スポーツ」のジョン・ヘイマン氏。一夜明けた1日、さらに細かい契約内容について伝えた。

 同記者によると、菊池の最初の3年間の年俸は総額4300万ドル(約47億3000万円)。2021年終了時点で球団がオプションを行使すれば4年総額6600万ドル(約72億6000万円)の契約延長が可能となる。つまり、7年総額1億900万ドルの契約になるという。

 一方で、球団が3年目終了時点で4年の契約延長オプションを行使しなかった場合、選手側のオプションで2022年まで契約を伸ばすことが可能。その場合は、年俸1300万ドル(約14億3000万円)になるという。つまり、菊池サイドは最低でも4年総額5600万ドル(約61億6000万円)の契約を確保していることになる。まさに超変則の契約となっている。

 現在27歳の菊池が3年間で大活躍した場合、普通ならば2021年オフにFAとなって大型オファーを受けることができるが、好結果ならマリナーズがオプションを行使することが確実。4年総額6600万ドルは年平均1650万ドル(約18億円)となるため、メジャーの一流投手としては決して高くない。そのため、マリナーズ有利な契約にも見える。

 一方で、3年間での成績が思わしくなかった場合でも、菊池は4年目の契約を確保できる。そこで巻き返せば、2022年オフにFAとして勝負することが可能で、菊池にもメリットがある。結果的にどちらに有利に働くだろうか。

(Full-Count編集部)

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