米経済誌はイチローの現役続行を“予想” 「日本でキャリアが終わるのを望んでない」

昨季途中からマリナーズの会長付き特別補佐に就任したイチロー【写真:Getty Images】
昨季途中からマリナーズの会長付き特別補佐に就任したイチロー【写真:Getty Images】

世界有数の経済誌「フォーブス」が記事を掲載

 昨季5月にマリナーズの会長付き特別補佐に就任し、その後試合に出場することはなかったイチロー外野手。ただ、現役を退いたわけではなく、その後もチームとともに練習を続けた。3月20日、21日に東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕戦での復帰が見込まれており、現在もそこを目指して自主トレを続けている。

 日本での開幕戦はアクティブ・ロースターが通常の25人から28人に拡大される。ただ、米国に戻れば、通常の25人に戻るため、いくつかの米メディアからは日本での開幕戦が終わると、イチローは現役を退くのでは、と予想されている。

 だが、この予想の真逆をいき、開幕戦終了後もイチローは現役を続けるつもりであるとしたのは、世界有数の経済誌「フォーブス」(電子版)だった。

 フォーブス誌は「イチロー・スズキは日本開幕戦だけでなく、2019年のマリナーズでのプレーに向けて準備している」とした記事を掲載。記事の中では「45歳の左打者の外野手はそこで(日本開幕戦で)輝かしいキャリアが終わることを望んでいない」と指摘し、イチローの代理人を務めるジョン・ボッグス氏の「彼は登録枠に残りたいんだ」というコメントも紹介している。

 また、同誌は「イチローは恐らく自身の可能性を信じている唯一の人物だろう」と指摘し、取材に答えたボッグス氏は「あの年で彼がこれほど素晴らしい状態を保っているのは信じられない。信じられないほど素晴らしい」としている。

 すでに東京ドームでの開幕戦でイチローがロースター入りすることを明言しているマリナーズのジェリー・ディポトGMは「イチローは私が出会った中で最も集中力のある選手だ。彼がフルシーズンをプレーしたいという欲求に突き動かされないとしたら、驚きだ。もし誰かが実現させるとしたら、私は彼に賭けるよ」と記事の中で語っている。

 同GMは「我々は2019年、そしてそれ以降ののロースターを充実させることに集中している。また、外野における新たな(ミッチ・ハ二ガー、マレックス・スミス、ドミンゴ・サンタナを含む)中核にも期待している」とコメント。とはいえ、マリナーズは今オフ、主力を大量に放出しており、40人のロースターには空きがある状態だ。

 それだけに、フォーブスも「イチローには良いタイミングかもしれない。マリナーズは流動的な組織だ。イチローが入る余地はある」と指摘した。昨年12月23日に行われた「イチロー杯 学童軟式野球大会」の閉会式では51歳までの現役にも意欲を見せていたイチロー。2019年、シーズンを通してグラウンドに立つレジェンドの姿を見てみたい。

(Full-Count編集部)

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