1打席ひと振りにかける男たち… 2018年の代打安打数1位はセ・パともに捕手

阪神・原口は代打率4割超えと勝負強さを発揮

○セ・リーグ チーム代打成績 打率順

阪神 295打数77安打3本 率.261
広島 236打数53安打5本 率.225
DeNA 275打数61安打8本 率.222
ヤクルト 279打数61安打5本 率.219
中日 283打数58安打2本 率.205
巨人 259打数51安打3本 率.197

 投手が打席に立つセ・リーグは代打起用数がパよりも多い。阪神は12球団1の代打率。しかし、これは裏返せば、レギュラーが固定できなかったということになるから痛し痒しだ。

○セ・リーグ 代打安打10傑

1原口文仁(神)57打数23安打1本 率.404
2藤井淳志(中)64打数14安打0本 率.219
3鳥谷敬(神)54打数13安打0本 率.241
3亀澤恭平(中)67打数13安打0本 率.194
5大城卓三(巨)39打数12安打0本 率.308
5伊藤隼太(神)53打数12安打1本 率.226
7畠山和洋(ヤ)38打数11安打2本 率.289
8佐野恵太(De)43打数10安打3本 率.233
8阿部慎之助(巨)43打数10安打0本 率.233
10乙坂智(De)28打数8安打0本 率.286
10松山竜平(広)17打数8安打0本 率.471

 阪神の原口は代打率4割。阪神には川藤幸三、桑野議、桧山進次郎など「代打の神様」とよばれた名物選手がたくさんいたが、その系譜に連なるか。彼も捕手出身だ。阪神の鳥谷、ヤクルト畠山、巨人の阿部など主力級だった選手の名前もある。セの代打本塁打は26本。最多はDeNA佐野の3本。

 プロ野球選手で最初から「代打の切り札」を目指す選手は少ないだろう。レギュラーから漏れた選手がリベンジを期して打席に立っている。だから代打は面白いともいえるのだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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