ピッチャーも“9番目の打者” 2018年投手打撃成績からみる“打てる投手”は誰?

“首位打者”はヤクルト・カラシティー “二冠王”に広島・大瀬良

○20打席以上たった投手の打率10傑

1カラシティー(ヤ) 26打7安1本5点0四球 率.269
2田口麗斗(巨) 20打4安0本1点2四球 率.200
3ウィーランド(De) 33打6安1本2点3四球 率.182
4原樹理(ヤ) 34打6安0本2点0四球 率.176
5大瀬良大地(広) 57打10安0本9点3四球 率.175
6今永昇太(De) 23打4安0本1点1四球 率.174
6藤浪晋太郎(神) 23打4安1本5点1四球 率.174
8秋山拓巳(神) 29打5安1本4点0四球 率.172
9メッセンジャー(神) 53打8安0本3点3四球 率.151
10山口俊(巨) 47打7安0本2点0四球 率.149

 ヤクルトを退団したカラシティーが打者顔負けの好成績。しかし彼はアメリカではメジャー、マイナー通じて1打席しかたっていない(1三振)。今オフにDeNAを退団したウィーランドは2017年に3本塁打。ラミレス監督が「8番投手」というオーダーを組むきっかけになった。代打にも起用されるなど、まさに「打てる投手」として君臨していた。

 最多安打と打点王は広島の大瀬良大地。四球が得られにくいにもかかわらず3四球も選び、打席での貢献度も高かった。阪神の藤波晋太郎は9月16日のDeNA戦で満塁本塁打を放った。投手としては1999年の巨人ガルベス以来。史上19人目だった。

 昨季、巨人からカージナルスに移籍し、18勝で最多勝に輝く大活躍をみせたマイルズ・マイコラスは、打者としても63打数9安打2本塁打6打点、打率.143をマーク。投手として2本塁打はリーグ最多タイ。マイコラスは打席でも張り切っていたのだ。

 セ・リーグの投手の打撃については「この程度しか打てないのなら、DH制を導入すべきではないか」という声が毎年のように上がっている。打席に立てば投手も打者。意欲をもってバットを振ってほしいものだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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