被打率から見る最も打たれない投手は? 先発、中継ぎともに左腕がトップ【パ編】

リリーフ陣ではソフトバンクの嘉弥真が.153でトップの数値

○40救援登板以上の救援投手の被打率ベスト10

1嘉弥真新也(ソ) .153(0S 25H 率2.45)
2近藤大亮(オ) .179(0S 9H 率3.33)
3宋家豪(楽) .183(0S 6H 率1.73)
4宮西尚生(日) .191(0S 37H 率1.80)
5益田直也(ロ) .192(3S 17H 率3.08)
6ヒース(西) .193(13S 9H 率2.50)
7モイネロ(ソ) .198(0S 13H 率4.53)
8比嘉幹貴(オ) .203(1S 9H 率2.04)
9平井克典(西) .204(0S 21H 率3.40)
10山本由伸(オ) .206(1S 32H 率2.89)

 今度は救援投手だ。救援投手のほうが先発投手より被打率は低くなる。短いイニングに集中するからだ。1位はソフトバンクの左腕嘉弥真。67登板で33イニング。ワンポイント的な起用だが、被打率は.153、ほとんど打たれていない。

 10傑はヒースを除いてセットアッパー。2018年セーブ王のソフトバンク森唯斗は、.227で14位だった。セットアッパーの数がクローザーよりも多いこともあるが、クローザーには安打を打たれても何とかリードを保つという別の能力も求められているのかもしれない。

○同ワースト5

22澤田圭佑(オ) .249(0S 8H 率2.54)
23玉井大翔(日) .258(0S 2H 率4.13)
24松永昂大(ロ) .269(0S 26H 率3.15)
25増田達至(西) .284(14S 2H 率5.17)
26大谷智久(ロ) .294(0S 18H 率5.40)

 25位の増田、26位の大谷は実績のある救援投手。被打率の上昇が成績の悪化につながっている。

 セイバー的には被打率は「偶然の産物」とされる。投手が打たれまいと努力しても、打球が野手のいないところに落ちるのを防ぐことはできない。投手は安打を打たれないために、三振を増やすしかないという考えだ。しかし、甘いコースに投げれば安打を打たれる確率は高まる。被打率はやはり投手の能力を表しているといって良いだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY