サバシア、史上10人目の250勝&3000Kへ… 地元紙「世界一で引退花道を」

ヤンキースのCC・サバシア【写真:Getty Images】
ヤンキースのCC・サバシア【写真:Getty Images】

あと4勝で250勝、あと14奪三振で3000Kを達成「最後の年に殿堂王手か」

 ヤンキースのベテラン左腕CC・サバシアは、今季開幕から5試合の出場停止処分を受ける。昨季最終登板となった9月27日のレイズ戦で“報復死球”を当てて退場処分となり、出来高が発生する設定イニングまでわずかに届かず。チームを優先させた行動は、ファンから大いなる称賛を浴びていた。今オフにFAとなったが、ヤンキースと1年契約を結び直して復帰。2019年を現役最後の年と位置づけ、ワールドシリーズ制覇を目指す。

 そんな左腕を地元紙「ニューヨーク・ポスト」が特集。史上10人目となる通算250勝&3000奪三振の偉業に迫るサバシアは「ワールドチャンピオンとして現役に幕を下ろすことこそ、理想的な締めくくりだ」と伝えている。

 1998年ドラフト1巡目(全体20位)でインディアンス入りした左腕は、2001年にメジャーデビューを果たすと、これまで18年で538試合に先発し、246勝153敗、防御率3.70、2986奪三振、3470投球回といった数字を積み上げてきた。18年のキャリアで2桁勝利に達しなかったのは5シーズンだけ。そのうち、昨季も含め2シーズンで9勝を挙げている。2009年にヤンキースにFA加入すると、2年連続で最多勝を記録。インディアンス時代の2007年にサイ・ヤング賞を獲得し、ヤンキースでは2009年にワールドシリーズ制覇を果たした。

 今季19年目のシーズンを迎えるわけだが、そこには大記録の達成がかかっている。史上46人目の通算250勝まで残り4勝、史上17人目の通算3000奪三振にはあと14個と迫っているのだ。そして、250勝と3000奪三振を同時に達成しているのは、長い歴史を振り返ってもわずか9人のみ。サバシアは史上10人目の偉業まで、あと一歩の位置につけている。

 記事によれば、250勝&3000奪三振を達成した9人のうち8人が殿堂入り。唯一殿堂入りしていないのはロジャー・クレメンスだが、殿堂入り候補としての資格を持っており、殿堂入りする可能性は残されている。

 今オフに心臓手術を受けるなど不安要素もあるが、順調なら今季前半にも偉業を達成することになるだろう。球史に残る大ベテランをワールドシリーズ優勝という最高のシナリオで送り出すことができるのか。ヤンキースの奮起に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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